IDCは、世界タブレット市場に関する調査結果の速報値を発表した。2023年第4四半期の出荷台数は3680万台で、前年同期の4460万台に比べ17.4%減。これは、2016年以降もっとも減少率の大きな第4四半期だという。
2023年通期の出荷台数は1億2850万台。2011年以来でもっとも少ない数字としている。前年の1億6160万台に比べると、20.5%減だった。
2023年は経済に回復の兆しが見えず、消費者の支出は家電品以外に向かった。タブレット購買の優先順位は高くなかった。
状況は2024年にやや持ち直しそうだが、タブレット市場は厳しい状態が続くと見込む。また今後2年は、AI関連の技術的な進歩はPCとスマートフォンが中心になるという。
2023年第4四半期における出荷台数の上位5ベンダーなどは以下のとおり。括弧内は、いずれも前年同期の数値と前年同期比。
1位:Apple
- 出荷台数:1490万台(2110万台、-29.3%)
- 市場シェア:40.6%(47.4%)
2位:サムスン電子
- 出荷台数:730万台(780万台、-6.6%)
- 市場シェア:19.8%(17.5%)
3位:ファーウェイ
- 出荷台数:280万台(230万台、+21.2%)
- 市場シェア:7.6%(5.2%)
4位:レノボ
- 出荷台数:260万台(230万台、+12.9%)
- 市場シェア:7.1%(5.2%)
5位:シャオミ
- 出荷台数:160万台(120万台、+35.0%)
- 市場シェア:4.3%(2.6%)
その他:
- 出荷台数:760万台(980万台、-22.7%)
- 市場シェア:20.6%(22.1%)
合計:
- 出荷台数:3680万台(4460万台、-17.4%)
2023年第4四半期の出荷台数(出典:IDCの公表データをグラフ化)
2023年第4四半期の出荷台数ベース市場シェア(出典:IDCの公表データをグラフ化)
2023年通期における出荷台数の上位5ベンダーなどは以下のとおり。括弧内は、いずれも前年の数値と前年比。
1位:Apple
- 出荷台数:4850万台(6050万台、-19.8%)
- 市場シェア:37.8%(37.4%)
2位:サムスン電子
- 出荷台数:2620万台(3040万台、-13.9%)
- 市場シェア:20.4%(18.8%)
3位:レノボ
- 出荷台数:930万台(1160万台、-19.7%)
- 市場シェア:7.2%(7.1%)
4位:ファーウェイ
- 出荷台数:870万台(910万台、-4.0%)
- 市場シェア:6.8%(5.6%)
5位:Amazon.com
- 出荷台数:550万台(1600万台、-65.9%)
- 市場シェア:4.2%(9.9%)
その他:
- 出荷台数:3030万台(3410万台、-11.1%)
- 市場シェア:23.6%(21.1%)
合計:
- 出荷台数:1億2850万台(1億6160万台、-20.5%)
2023年通期の出荷台数(出典:IDCの公表データをグラフ化)
2023年通期の出荷台数ベース市場シェア(出典:IDCの公表データをグラフ化)