商船三井さんふらわあは2月6日、大阪志布志航路にて運航中の長距離フェリー「さんふらわあ さつま」にて、衛星ブロードバンドサービス「Starlink Business」を乗客が利用できるトライアルを実施すると発表した。同社によれば、Starlink Businessを活用した一般乗客への開放は、長距離フェリー業界で初めてとうたう。
これは、船上の通信環境改善を目的としたもの。陸上から遠く離れた海上では、基地局からの電波が弱くなるため通常の携帯電話の高速通信の利用は困難となっていた。低軌道衛星を活用した同通信システムでは、従来よりも格段に通信速度が向上するという。
先だって実施したクルーや従業員向けへのトライアルにおいて、良好な結果が得られたことから、乗客へのトライアルを実施するとしている。
対象船舶は、大阪志布志航路のさんふらわあ さつまで、実施期間は2月6日出港便から、3月31日出港便までを予定。現行の船内Wi-Fiにて活用しているSSQ(SunFlower Smart QUEST)を経由して接続が可能になるという。
同社によれば、利用した乗客を対象にアンケートを行い有用性を確認する予定。そしてトライアルの結果をもって、他船や他航路への本格的なサービス展開の検討を進めていくとしている。
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