ソーシャルネットワークサービス(SNS)の分野で、Meta Platformsの「Threads」より前に登場していたのが、「Bluesky」だ。「Twitter」(現「X」)がユーザーを失い始めると、多くの人がBlueskyの招待コードを欲しがるようになった。この分散型SNSは当初、テスト段階で展開され、アクセスを許可するユーザーを徐々に増やし、やり取りの使用感を微調整していった。そして今回、一般公開して広く利用してもらう準備が整った。
Blueskyは2019年末、当時Twitterの最高経営責任者(CEO)を務めていたJack Dorsey氏が立ち上げた。狙いはソーシャルメディアの分散型標準を開発することで、現在ではユーザー数が300万人を超えるまでに成長した。「Mastodon」と同様、Blueskyもユーザーデータの所有と管理の権限をユーザー自身に分配するオンラインプラットフォームだ。
BlueskyのCEOを務めるJay Graber氏はBusiness Insiderの取材に対し、次のように述べた。「ここ1年、われわれは基盤となるインフラやモデレーション能力といったものを確実に構築すべく余裕を持たせて取り組んできた。このほど、ほぼ準備が整った。今月中に、『フェデレーション』(フォロー関係を含むユーザー情報を維持したまま別のSNSに移行しやすくする機能)を開放し、サードパーティーのタグ付けもオープンにして、ユーザーがモデレーションサービスを運用できるようにする。そうしたことが、少し時間がかかっていた理由だ」
分散型SNSであれば、プラットフォームによる独占やデータ管理に対する懸念など、Xのような従来のSNSを悩ませている日常的な批判に対処することになる。すべてをオープンにすれば、ユーザーが同じネットワーク上に他のSNSのプロファイルを構築して他のユーザーがそれに参加することも、同じフォロワーを引き継いだり投稿履歴を保持したりすることも可能になる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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