Googleは米国時間1月23日、人工知能(AI)を活用する3つの新機能を「Google Chrome」ブラウザーに搭載すると発表した。これにより、同ブラウザーをより簡単かつ効率的に利用できるようになるはずだ。
1つ目の機能は「Tab Organizer」(タブオーガナイザー:仮訳、以下同)と呼ばれるものだ。これによりユーザーは、数多くのタブを簡単に整理できるようになる。この機能を用いると、Chromeは開かれているタブに基づく「タブグループ」を自動的に提案した上で、グループ化を実行してくれる。同機能は、複数のプロジェクトを並行して進めている場合や、旅行の計画時に宿泊先を検討したり、最高のレストランを検索したりする場合に特に有用となるはずだ。
この機能を使うには、開いているタブの上でマウスを右クリックし、「Organize Similar Tabs」(類似のタブを整理)を選択する。すると、Chromeに搭載されているAIが類似した内容のタブを見つけ出し、それらのグループ化を提案した上で、見つけやすい名前と絵文字を提示してくれる。
Chromeに追加される2つ目の新機能は、AIを活用した文章作成支援機能だ。同社によると、この機能は公の場に出る文章(オンラインレビューや、ソーシャルメディアへの投稿、企業宛の電子メールなど)をユーザーが自信を持って作成できるよう支援するものだという。この機能を使うには、Chrome内の任意のテキストフィールド上でマウスの右ボタンをクリックし、「Help me write」(文章作成支援)を選択する。単語をいくつか入力すると、ユーザーの書こうとしている内容をAIが理解し、文章の作成に手を貸してくれるようになる。
3つ目の新機能は、「Pixel 8」の目玉機能であったAIによる壁紙生成機能を展開するものだ。この機能によりChromeはAIを用いた独自テーマを生成できるようになる。ユーザーは主題とムード、ビジュアルスタイル、色というカテゴリーごとに用意されているリストの中から好みのものを選ぶだけでテーマを作成できるようになる。同社は、「心を落ち着かせる北極光のアニメーション」という例を示している。
AIによるテーマを設定するには、サイドパネルから「Customize Chrome」(Chromeのカスタマイズ)を選択し、「Change theme」(テーマの変更)を選択した後、「Create with AI」(AIを用いて生成する)を選択するだけだ。
同社によると、文章作成支援機能の提供は2月になるが、Tab Organizerとテーマ生成機能は数日中にまず米国から利用できるようになるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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