増えるコネクテッドカー、2023年第3四半期に出荷された乗用車の3分2--日本は48.9%

 Counterpoint Technology Market Researchは、コネクテッドカーに関する調査結果を発表した。2023年第3四半期に工場から出荷された乗用車のうち、3分の2が通信機能を備えるコネクテッドカーだった。これは、前年同期に比べ28%多いという。

 地域別では、中国が世界全体の約33%でもっとも多く、これに米国と欧州が続く。これら3地域で、全体の75%以上を占めた。

 各国で出荷された乗用車のうち、コネクテッドカーの割合はそれぞれ以下のとおり。

  • ドイツ:88.8%
  • フランス:83.0%
  • 英国:81.5%
  • その他欧州:65.1%
  • 米国:86.2%
  • 韓国:69.9%
  • 中国:68.2%
  • 日本:48.9%
  • インド:31.3%
  • その他:53.0%
国別のコネクテッドカー率(出典:Counterpoint)
国別のコネクテッドカー率(出典:Counterpoint)

 全体に対するメーカー別シェアは、トヨタ自動車グループがもっとも多かった。

  • トヨタ自動車グループ:12.0%
  • Volkswagen(VW)グループ:10.9%
  • General Motors(GM)グループ:8.4%
  • 現代自動車(ヒョンデ)/起亜自動車(キア)グループ:7.3%
  • Stellantisグループ:6.9%
メーカー別シェア(出典:Counterpoint)
メーカー別シェア(出典:Counterpoint)

 現在コネクテッドカーの採用している通信方式は、95%以上が4G。5G対応車の増加ペースは、予想より遅いという。その理由として、Counterpointはハイウェイの5Gインフラ整備が不十分なこと、5Gならではの車載ユースケースが提示されていないこと、サプライチェーンの問題を挙げた。

 コネクテッドカーの割合は、電気自動車(EV)や自動運転車の増加につれて増え、2030年には出荷される乗用車全体の95%以上になると見込む。

 当面は4G対応車が大多数だが、SAEレベル3以上の自動運転機能を備える車が増えるにつれ、5G対応車も徐々に増加していくという。2030年には、5G対応車が9割を超えると予想している。

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