X Mile、シリーズBで総額約18億円を調達--ノンデスク産業の課題解決へ

 X Mile(クロスマイル)は1月17日、Minerva Growth Partnersをリード投資家とし、JPSグロース・インベストメント、UTEC(東京大学エッジキャピタルパートナーズ)、SMBCベンチャーキャピタルを引受先とする第三者割当増資により、約18億円の資金を調達したと発表した。これにより、累計の調達金額は約26.8億円となった。

 X Mileは、建築や物流、製造など社会のインフラを担う「ノンデスク産業」向けのSaaS・プラットフォームを提供する会社として、2019年2月に設立。ノンデスク事業者向けの人材採用システム「クロスワーク」や、物流領域・自動車整備領域・建設領域に特化したエージェントの「ドライバーキャリア」「整備士キャリア」「建職キャリア」「ロジキャリア」を運営している。

ビジョンとして「テクノロジーの力で、ノンデスクワーカーが主役の世界を」を掲げている
ビジョンとして「テクノロジーの力で、ノンデスクワーカーが主役の世界を」を掲げている

 社会課題解決型のスタートアップとして、設立から4年が経過し、メンバー数は200名、展開するサービスは7以上となり、巨大市場であるノンデスク産業に向けて、さらなる事業成長を加速するため、シリーズBの資金調達を実施したとしている。

 X Mileによると、新型コロナウイルスの感染拡大以降、ノンデスク業界ではデジタル化がより一層加速。働き方改革関連法の適用に伴う、物流業界や建設業界における「2024年問題」を受け、DXニーズが高まっている中、X Mileのノンデスク産業向けのサービスは、ここ1年で取引数が5000事業所から1万事業所へと2倍に伸長し、ノンデスクワーカーのデータベースも、20万人から40万人と2倍に伸長しているという。

 今回の調達資金は、ノンデスク産業を中心としたマルチプロダクト戦略の推進、開発、組織体制の強化に充てる予定。今後もX Mileは、コンパウンドスタートアップを目指して、既存製品において蓄積したデータベースをもとに、プロダクト開発・事業展開を加速していく考えだ。

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