日本科学未来館は1月11日、アート作品を通じて科学技術について考える常設展示「零壱庵」において、「太陽の通り道 ― 霧のNFTがたどる永遠」を1月24日から公開すると発表した。
開館時間は、10時00分〜17時00分(入館券の購入は、閉館時間の30分前まで)。入館料は、大人630円、18歳以下210円。
同展示は、ロンドン・東京を拠点に活動する日本人建築家の村上あずさ氏と英国人のアーティストのアレクサンダー・グローブス氏によるアーティストデュオ「A.A.Murakami」による独自のテクノロジー観「儚いテクノロジー」(Ephemeral Tech)を体験できるものとなる。
霧や泡といった物理現象とデジタル技術を掛け合わせ、デジタル世界の新しい体験方法を探る体験型NFT(非代替性トークン)アート作品「The Passage of Ra(太陽の通り道)」を展示する。
A.A.Murakamiは、霧のように、手に触れると消えてしまうような現象と、スクリーン上に存在する触れることのできないデジタル技術を掛け合わせることで、デジタル世界を現実空間まで拡張。多感覚的に体験できる表現手法を「儚いテクノロジー」と提唱している。
今回展示する「The Passage of Ra(太陽の通り道)」は、2023年に欧州最大のNFTの祭典「NFT Paris」で初めて披露された体験型NFTアート作品。
日本で初の展示となる同作品は、古代エジプト神話に登場する生と死を繰り返す生命の象徴である太陽神ラーをモチーフに、ラーの死生観と霧のリングを重ね合わせながら、現実とデジタルにおける「存在」の本質について問いかける内容になる。
また、現実とデジタルの2つの霧を目で追いながら、感覚的にデジタル世界に没入でき、展示空間で発生させた霧が鑑賞者の目の前を通り過ぎスクリーンに向かっていく様子と、仮想空間上の霧が太陽へと向かっていく様子をみることができるという。
同館では、同展示により、アーティスト独自のテクノロジー観に触れることで、鑑賞者それぞれがここから先の科学技術との関わり方について、考えを巡らせる機会を提供するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス