EcoFlow Technology Japanは1月11日、最大30kWhに拡張ができる大容量ポータブル電源「EcoFlow DELTA Pro Ultra」を発表した。アウトドアでの使用や災害時の備えなど、マルチユースの活用を提案する。販売開始は1月18日。税込価格はインバーターとバッテリーのセットで143万円になる。
EcoFlow DELTA Pro Ultraは、6kWhの最小ユニットで、一般家庭が使用する電力を蓄電できるほか、最大5台までバッテリーユニットを接続し、最大30kWhまでの拡張が可能。プラグアンドプレイ方式で、接続にかかる時間はわずか1分というシンプルなシステムになる。
100V、200Vのどちらも出力できるほか、単相2線、単相3線の出力対応。エアコンなどの200V機器や単相3線の分基盤への供給も可能だ。インバーターにはACコンセントのほか、USB Type A、Cの出力ポートも備える。
壁コンセントから充電できるほか、ソーラー充電にも対応し、天候の良い日には、約60分のソーラー充電で、緊急時に必要な電力を確保。最大14枚の400W ソーラーパネルを接続し、5.6kW入力ができるほか、独自の太陽光発電システムを構築できる。
独自の冷却構造「X-Cooling」により、24時間の継続使用の負荷にも耐えられるほか、10年以上の長寿命を実現。本体には5年間保証を備える。静音設計も徹底し、2000W以下では0dBを維持できるとしている。
停電時には、バッテリーへの切替時間が0ミリ秒としており、切り替えを感じさせずに使用することが可能。別売アクセサリーとしてタイヤのついた「EcoFlow Trolley」を用意し、簡単に持ち出せるため、据え置き、ポータブルの両方で使用できる。
本体はIP54の防塵防水仕様のため、アウトドアでの使用にも対応。自宅内ではガレージや納戸、玄関脇の土間などでの設置を推奨している。
EcoFlowは2017年に設立。ポータブル電源の「RIVER」や「DELTA」シリーズを展開しているほか、2023年には、業界初のロボット芝刈機やポータブルエアコンといったスマートデバイスも発売している。京都の祇園祭山鉾にポータブル電源とソーラーパネルで電源供給するなど、地域貢献活動も実施しており、1月に発生した令和6年能登半島地震でも、被災地にポータブル電源やソーラーパネルを輸送しただという。
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