ホンダ、新EV「Honda 0（ゼロ）」--コンセプトモデル「SALOON」「SPACE-HUB」も

　本田技研工業（ホンダ）は1月10日、米国ネバダ州ラスベガスで開催する「CES 2024」で、新グローバルEV「Honda 0（ゼロ）シリーズ」を世界で初めて公開した。

　2026年から北米市場を皮切りに、日本、アジア、欧州、アフリカ・中東、南米と、グローバル各地域で展開する。また、コンセプトモデルとなる「SALOON」（サルーン）、「SPACE-HUB」（スペース ハブ）も公開している。

Honda 0シリーズ コンセプトモデル「SALOON」「SPACE-HUB」
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Hondaを象徴するEVシリーズ--「ゼロから全く新しいEVを創造」

　Honda 0シリーズは、グローバルブランドスローガンや電動化方針のもと大きく変革するHondaを象徴するEVシリーズという位置づけ。新たなEVシリーズの開発にあたり、「Hondaのクルマづくりの出発点に立ち返り、ゼロから全く新しいEVを創造していく」という決意を込めたという。

　新たな開発アプローチとなる「Thin, Light, and Wise」（シン ライト アンド ワイズ、薄い、軽い、賢い）を軸として、（1）共鳴を呼ぶ芸術的なデザイン、（2）安全・安心のAD/ADAS、（3）IoT・コネクテッドによる新たな空間価値、（4）人車一体の操る喜び、（5）高い電費性能――の5つのコアバリューを提供する。

　Hondaがクルマづくりで大切にしてきた理念である「M・M思想」と「操る喜び」、そして「自由な移動の喜び」をさらなる高みへと進化させることを目指すという。

フラッグシップコンセプトモデル「SALOON」

　SALOONは、「Thin, Light, and Wise」を体現する、Honda 0シリーズのフラッグシップコンセプトモデル。EV専用アーキテクチャーでデザインの自由度を拡張し、EV時代においてM・M思想を昇華させたとしている。

　低全高でスポーティーなスタイルは、デザインと、外観からは想像できないほどの広い室内空間を両立。インパネはシンプルで直感的な操作が可能なHMI（ヒューマン・マシン・インターフェース）を採用し、洗練されたシームレスなUI（ユーザー・インターフェース）を実現したという。

　爽快な視界と、直感的な操作が可能なUIにより、ドライバーの感性に共鳴する楽しいドライビング体験の提供を目指す。

SALOONのイメージ

　また、さまざまな走行シーンにおいてドライバーの思い通りのコントロールの実現を目指し、0シリーズのフラッグシップとして、EV時代における究極の「操る喜び」を追求する。内外装にはサステナブルマテリアルを採用し、ユーザーや環境との共鳴を呼ぶ独創的なモデルも目指すとしている。

SALOONのイメージ

「人々の暮らしの拡張」がテーマのSPACE-HUB

　SPACE-HUBは、Honda 0シリーズ共通のデザイン言語のもと、「人々の暮らしの拡張」を提供するというテーマで開発。「Thin, Light, and Wise」の開発アプローチにより、広々とした空間と見晴らしの良い視界を実現しつつ、「ユーザーの『やりたい』に即座に応えるフレキシブルな空間を備えるSPACE-HUBが、人と人、人と社会をつなぐハブとなり共鳴を生み出す」という思いを込めたという。

SPACE-HUBのイメージ
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