ソニー・ホンダモビリティ(SHM)は米国時間1月8日、対話型パーソナルエージェントの開発において、マイクロソフトと連携することを発表した。
SHMが開発するプロトタイプブランド「AFEELA」(アフィーラ)の続報で、「AFEELA共創プログラム(仮称)」の一例になるという。
SHMは、米国ネバダ州ラスベガスで開催する「CES 2024」に出展し、コンセプトはそのままに量産に向けて進化させたというAFEELAの最新モデル「AFEELA Prototype 2024」を公開。車両に搭載するセンシングデバイスと先端AI技術を活用したAD(自動運転)、ADAS(自動運転支援)を目指すという。
画像認識に特化したTransformer(自然言語処理等で利用される深層学習モデル)である「Vision Transformer」を活用するほか、Path Planning(経路推定)に機械学習を活用する。Qualcommの車載用高性能SoCを採用し、安心安全のために冗長性のあるシステムを構築するとしている。
AFEELA | Product Movie 2024
また、車内における新しいユーザーエクスペリエンス創出にむけ、仮想空間を活用したシミュレーターを開発。センシングデータや車両データと、Epic Gamesの最新のゲーミングエンジン「Unreal Engine 5.3」を活用しており、車両、歩行者、地形、天候などのさまざまな外的環境条件をシミュレート、AR技術と組み合わせ、安心・安全で没入感のある体験を楽しめる。
インターネット上の情報を活用した3Dナビゲーションマップを提案し、マップデータを利用した新しいエンタテインメント、ゲーミング機能の創出を目指す。今後もUnreal Engineのアップデートに対応していくとしている。
マイクロソフトとの連携は、モビリティ開発環境をオープン化させる、AFEELA共創プログラムの一例。生成AIサービス「Azure OpenAI Service」を活用して対話型パーソナルエージェントを開発し、モビリティをインタラクティブに感じあう存在に進化させる。人とモビリティの関係を再定義し、「感動体験」を高めることを目指す。
AFEELA共創プログラムでは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント100%出資のポリフォニー・デジタルとも協業する。車両開発を進めるほか、2024年の「グランツーリスモ7」のアップデートでAFEELA Prototype 2024を収録する予定だ。
Polyphony Digital and Sony Honda Mobility Announce Partnership in Vehicle Development
SHMは同日、出資元会社からの出向前提ではなく、SHMでの独自採用の開始も発表している。
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