「ラブライブ!」ニジガク6thライブ神奈川公演で見た“大きな愛に包まれたステージ” - (page 2)

 大西さんが歌ったのは「Walking Dream」。探偵が着ている服がイメージできるような衣装に小さな帽子、そしてオペラグラスを手にして登場。ポップな曲調にのせてキュートな振り付けで歌うなかでは、時折オペラグラスをのぞき込むようにしたり、メンバーロゴが描かれたセットの横から顔を出すような一幕も。まごころ系スクールアイドル歩夢による、大好きなあなたを見守る姿を表現していた。

「Walking Dream」
「Walking Dream」

 田中さんによる「私はマグネット」は、璃奈にとって大切な人である愛に向けたラブソング。ステージでは、歌詞にあわせた可愛らしい振り付けで歌い進めるなか、客席と一緒に横に腕を振って一体感を生み出す一幕も。キュート系スクールアイドル璃奈が愛を思う気持ちを届けていた。

「私はマグネット」
「私はマグネット」

 前田さんによる「小悪魔LOVE♡」では、ピンクを基調としたフリル衣装にツインテールという可愛らしい姿で、ダンサーとともにパフォーマンス。曲も歌声も振り付けもあざといぐらいにかわいらしさ全開のステージに。演技派系スクールアイドルしずくが放つ、見る人の気持ちを全部もらっていく小悪魔な女の子を表現していた。

「小悪魔LOVE♡」
「小悪魔LOVE♡」

 内田さんによる「Lemonade」は、ミア特有といえる歌詞が全て英語のポップソングというなかで、キックボードに乗って軽快に移動したり、チャールストンステップを決めるなど軽快な振り付けをしつつ伸びやかに歌声を響かせる。Sing系スクールアイドルミアによる、恋人に対する思いを表現していた。

「Lemonade」
「Lemonade」

 ラブソングのソロ曲パート最後に登場したのは小泉さんで、歌ったのは「咬福論」。“絆を目に見える形で表してほしい”という栞子の恋愛感を表現した楽曲で、穏やかに歌うなかでも、何かを噛むような口の動きや歯を見せるような振り付けを見せる。さらに“幸せです”と語りかけるように歌ったところでは歓声がわく一幕も。まっすぐ系スクールアイドル栞子の独占欲が垣間見えるものとなっていた。

「咬福論」
「咬福論」

 ここでキャスト陣が総登場し、歌ったのは「New Year's March!」。「スクフェス2」コラボシングルの収録曲で、リリース(1月24日予定)に先駆けてのライブ披露。メインステージだけではなく、場内両端上方にあるKアリーナ特有のバルコニーからも登場。12人が旗を手にパフォーマンスし、矢野さんもライブグッズの特製カチューシャを付け、ブレードを手に応援する形で盛り上げる。

 ステージではユニット「A・ZU・NA」(大西さん、前田さん、林さん)が残り、「Happy Nyan! Days」の新年バージョンとなる「Happy New Year Days」を披露。ネコ耳を付けて歌うなかでは、正月ちなんだ歌詞で新年気分に。終盤ではキャスト陣がネコ耳を付けて(矢野さんはカチューシャのまま)登場。歌い終わったときには矢野さんから新年の挨拶も行われていた。

 幕間映像を経て、歌われたのは「NEXT SKY」挿入歌の「Go Our Way!」を披露。映像の栞子同様にポニーテール姿の小泉さんが歌い出し、法元さんと内田さんが加わって、そして12人でのステージとなる流れのなか、近未来を感じさせる衣装をまとい、サイバーライクな曲調にのせたパフォーマンスを展開。さらに全体曲の「Just Believe!!!」では3Dモデルのメンバーたちが歌い踊る映像を背景に、場内一体となって盛り上がり、5thアルバム表題曲である「Fly with You!!」に。空港や飛行機、そして大空を飛行する映像が流れるなか、さらなる飛躍を誓うように歌い、ライブが一区切りに。

 アンコールを求める声が響くなか“アンコールラブメーター”が登場し、たくさんの愛が届けられたところでアンコールパートへ。まずは、2ndアルバムの表題曲である「Love U my friends」。ジャケットでメンバーが着ている白を基調にパステルカラーのスカートで彩られた衣装で登場し、カラフルなライトも目を引くステージでパフォーマンス。

 続けての“ラブアンコールメドレー”は、3人によるソロ曲メドレーコーナーで、神奈川公演のDay.2は久保田さんによる果林の「Fire Bird」で情熱的なステージを見せれば、小泉さんは栞子の和風ロック調の「決意の光」で盛り上げ、さらに内田さんによるミアの「Toy Doll」では、イントロでの煽りも含めて全て英語のロック曲をパワフルに熱唱した。

 ニジガク始まりの曲である「TOKIMEKI Runners」では、メインステージとバルコニーから歌声を届け、ユニット「DiverDiva」(久保田さん、村上さん)の「恋するMagic!!」では、2人が軽快に歌い進め、終盤でキャスト陣が登場するなか、久保田さんが指を自らの唇につけ、それを村上さんの唇につけるところで締めくくり、端から見ていても村上さんが照れてしまう一幕も。そしてTVアニメ「にじよん あにめーしょん」主題歌の「わちゅごなどぅー」に。この曲は侑も歌唱メンバーということで、矢野さんもパフォーマンスに加わり、メンバーのにぎやかさを表したような楽曲を歌うなか、ニジガクが生んだ名言である「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!」のフレーズも、矢野さんと客席が一体となって叫んでいた。

 13人がステージにそろい、今後についての情報が発表されるなかで、7thライブの開催やビジュアルノベルゲームの制作決定、さらに映画「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章」の公開が告知されると、それぞれに大歓声が沸き上る。

 それぞれ感想を語る挨拶では、披露した楽曲についてやライブのコンセプトである愛の交換ができたこと、今後に向けての意気込みなども語られた。田中さんはビジュアルノベルゲームの制作発表に触れ、もともとニジガクがスクスタから生まれたメンバーであること、そしてスクスタのサービス終了の寂しさがあったなかで、上映されたティザーPVにスクスタをほうふつとさせる画面であったり、“あなた”のセリフで場内が盛り上がったことが嬉しかったと語った。

 また、2023年3月までせつ菜役を務めた楠木ともりさんに触れる場面もあり、法元さんが楠木さんから差し入れがあったことを明かし、虹ヶ咲のすべてが心の中でつながっていると感じたという。そして2023年4月からせつ菜役を引き継いで担当している林さんは、楠木さんやキャスト陣から、林さんとしてのせつ菜を作っていくことをアドバイスされ嬉しかった一方で、これまでのせつ菜も大事にしたい気持ちもあり、試行錯誤があったと振り返る。考えすぎていたという林さんは6thライブのレッスンを通じて、もっと簡単に「私がせつ菜になる!」と考えるようになり、せつ菜に寄り添って一緒に歩んでいきたいと語った。

 そして多くのキャスト陣が触れていたのは、映画の“完結編”について。これはあくまでTVアニメシリーズとしての完結編であり、ニジガクとしてはまだまだ終わらず続いていくことをそろって説明していた。鬼頭さんは、ニジガクはまだ終わらないとわかっていても、完結編の文字を見て泣きそうになるぐらいだったことを明かし、キャストやファンも含めてみんなのことが大好きだと感じたという。また久保田さんはステージに座りこみ手で叩くぐらいに驚きがあったことを示しつつ、ニジガクのこれまでとしてアニメの予定がなかったところからTVアニメが実現したことや、スクスタのサービス終了があってもビジュアルノベルゲームが制作されることに触れ、「まだまだ虹ヶ咲を応援したいと思い続けてくれれば、みなさんの前でパフォーマンスができるし、動いている虹ヶ咲のみんなを観ることができる」とメッセージを送る。前田さんも「ニジガクはこんなもんじゃない。これからも夢をかなえていく!」と鼓舞すれば、相良さんは3部作をしっかりとお届けして、そのうえでニジガクの活動を頑張れば、いつかはOVA(オリジナルビデオアニメーション)などの形もあるかもしれないと未来への願望を語る。大西さんは、キャスト陣が“完結編と言っても終わらない”と力強く言い切っていることの頼もしさに触れつつ、自身として3rdライブで大きな夢を口にしたこと、そしてそれはまだかなえられてない部分があると振り返る。そして「これからもあなたとかなえる物語は続いていく」と語り、大きな声でたくさん夢を語って、ニジガクとしてもその思いを受け取って、さらなる夢をかなえられるようにしていきたいとした。

 いよいよクライマックスというところで歌われたのは、参加型企画から生まれた楽曲「OUR P13CES!!!」。歌詞にはメンバーの名前がちりばめられている楽曲で、場内が一体となったクラップで盛り上がりながら歌う。そして「NEXT SKY」エンディング主題歌&エンドロールテーマである「SINGING, DREAMING, NOW!」に。それぞれが歌声を響かせ、終盤にはハート型の紙吹雪が舞う感動的な光景に。そして12人がステージ上段の中央に集まりつつ、矢野さんもカメラを手にして登場。同曲のジャケットイラストで描かれている12人が集まった写真の光景を再現して締めくくる。

 感謝の挨拶を行って降壇するものの、場内は暗転したままだったことから、ふたたびアンコールを求める声があがり、ダブルアンコールとして「Fly with You!!」の音楽とともにキャスト陣も登場。思い思いに歌い進め、いつしか会場が一体となっての合唱に。最後は13人が大西さんを中心にぎゅっと集まった状態で締めくくり、公演に幕を下ろした。

 愛知公演から内容や歌唱楽曲はおおむね踏襲する形となったが、メンバーによっては新たな一面が見えるラブソングの数々と、その魅力を引き出すキャスト陣のパフォーマンスは、神奈川公演でも改めて見ても見応えと聴き応えがあると感じられるものとなっていた。

 前述のように“愛の交換”がテーマとなっているなか、キャスト陣もファンである“あなた”も大きな愛を持っていることが伝わるもの。パフォーマンスやその声援もさることながら、新情報発表に対する反応や、“ニジガクは終わらない”という力強いメッセージも愛を感じさせるもの。ニジガクの展開として必ずしも順風満帆とはいかなかったところがあることも感じているなかで、それでもここまで繋いできたこと、そしてこれからがあるというのは、キャストやあなた、関わる方々の愛があってこそと思えるもので、大きな愛に包まれたステージと感じられた次第だ。

「Fly with You!!」
「Fly with You!!」

 また、筆者お気に入りのメンバーがエマ・ヴェルデということを“踏まえなければ”、筆者自身スクスタはサービス終了時のランクが131で遊びこんだとは言えないながらも、適度に触れていたプレーヤーであったため、どこかスクスタの会話シーンをほうふつとさせるようなビジュアルノベルゲームのティザーPVを見たときに興奮したこととか、その発表前の段階であるライブ冒頭の挨拶で、相良さんが「スクスタがあったからこそ、私たちは今ここで、こうしてライブができている」と語っていたのが嬉しかったこととか、大西さんが語っていた3rdライブで口にした大きな夢は、そのときの会場だったメットライフドーム(※現在の名称はベルーナドーム)を満員にしてライブがしたいこととともに、東京ドームに立つことや紅白出場、そしてニジガクにしかできないようなこともしていきたいという願望だったと記憶しており、東京ドームは「異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦」でかなったところもあるが、やはり単独ライブで立つといったことも含めて、それらがかなう日を心待ちにしたいところがある。

 改めて、お気に入りのメンバーがエマ・ヴェルデということを踏まえて印象に残ったところとしては、幕間映像でエマおなじみの「間をとって私が……」が出てきたかと思えば「みんなでステージ行く」と言う光景は愛知公演と同様だが、神奈川公演では、アンコールラブメーターにおいてたくさんの愛がハートなって集まっていったなか、そのハートを“ゼリービーンズみたい”とおいしそうに見えて、思わず「ボーノ」と口にしながらパクパクとつまみ食いするとことが可愛らしいと感じたり、指出さんが「Happy New Year Days」でネコ耳を付けて登場した姿も“かわいい”のインパクトが大きいこともさることながら、最後に集まってポーズを決めるときに、隣にいたネコ耳をつけていない矢野さんの頭の上で、ネコ耳を表現するように2本指を立てていたところとか、終わりの挨拶で7thライブについて触れていたときに、指で「7」を表現していたところとか、ダブルアンコールの「Fly with You!!」で、大西さんと矢野さんが歌っている後ろで、さりげなく手でハートマークを作っていたところなどが目を引いていたというのもあるのだが、やはり印象深いシーンと言えば、エマのソロ曲「恋するSunflower」のステージだろう。

「恋するSunflower」
「恋するSunflower」

 楽曲制作の背景やエマの恋愛感は、前述のようにスクフェス2の「スクールアイドルの日常 私のラブソング編~エマ・ヴェルデ~」で描かれており、大好きな人と一緒にいる時間がいとおしくて、覚えていたいという気持ち、そして大好きな人のことを考えるときは、いつだって暖かくて穏やかで優しい気持ちになるという。その恋愛感がそのまま現れたような楽曲となっており、往年の女性アイドルが歌唱する歌謡曲をイメージするような、ポップでありつつノスタルジックな雰囲気も感じさせる曲調となっている。

 ステージ衣装など多くの場面でエマは髪を束ねているのだが、本楽曲のリリックビデオでのエマは、髪を下ろした状態となっており、とても新鮮と感じられるもの。また着用している衣装は、投票企画で決まった「ふわふわシフォン」と呼ばれるもので、白に見えるぐらい薄く色が入ったドレスタイプのもの。リリックビデオではところどころにひまわりも登場し、特に3本のひまわりを抱えている姿が目を引くもの。ちなみに、ひまわりの花言葉は「あなただけを見つめる」といったものがあり、3本のひまわりには「愛の告白」の花言葉とされている。

 ステージでは、指出さんがリリックビデオで描かれているエマと同じような衣装に髪を下ろした状態で、一本のひまわりを手に登場しパフォーマンス。とかく“リアルエマ感”があるぐらいに、エマとしてお似合いと感じさせる姿が、指出さんでも同じ印象を持てるもの。振り付けのなかでは胸元にひまわりを持ちつつも、指を指したり触れたり、掲げて光を浴びるようなものも。特にサビのところではひまわりと左手をほほに近づけて、目を閉じたり“トントン”という文字が見えるような、左指をほほにタッチするところは目を引くかわいらしいところであるのと同時に、どこかベランダや窓辺で遠くにいる大好きな人を思い浮かべるような光景に見えるもの。

 何より、指出さんがエマとして歌うときの高く澄んだ歌声と、曲調がマッチして穏やかな気持ちになれる癒やしの楽曲として伝わってくるもの。パフォーマンス内容そのものは愛知公演と同様のものでもあり、またドラマチックな恋愛を示すようなインパクトのある楽曲ではないが、いつ聴いても胸の中がじんわりと暖かくなっていくものであり、“心をポカポカにしたい”というエマの想いを指出さんが体現して伝えるステージと思えた次第だ。

 今後の展開についても、前述の通りに発表された。まずは、かねてから製作を告知していた劇場上映新作アニメ3部作について、映画「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章」と題して、2024年9月6日に劇場公開することを発表。「NEXT SKY」のその後を全3部作で描く作品としている。発表にあわせてビジュアルディレクターのけろりら氏描き下ろしティザービジュアルならびに、ティザームービーを公開した。

映画「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章」ティザービジュアル
映画「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章」ティザービジュアル

 また、ニジガク初となるビジュアルノベルゲームの制作が決定。ブシロードのゲームブランドであるブシロードゲームズから、Nintendo Switch用ソフトとして発売予定。発表にあわせて、制作決定PVを公開した。そして次のナンバリングライブとなる7thライブの開催が決定。詳細は公式サイトなどで後日告知するとしている。

「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 6th Live! I love You ⇆ You love Me」特設サイト
「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」公式サイト
映画「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章」ティザーサイト
「ラブライブ!」シリーズ公式サイト

(C)2022 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
(C)2024 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会ムービー

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