CNET Japanの編集記者が気になる話題などを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にエンターテインメント領域を取材している佐藤が担当。今回は1月13日と14日に、Kアリーナ横浜にて行われた「ラブライブ!」シリーズのライブイベント「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 6th Live! I love You ⇆ You love Me」神奈川公演における、Day.2(14日)の模様をお届けする。
ラブライブ!シリーズは「みんなで叶える物語」をテーマに、女子高生が学校で活動するアイドルである“スクールアイドル”を通して夢を叶えていく姿を描くプロジェクト。「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」(ニジガク)は、2017年より活動を開始。東京・お台場にある虹ヶ咲学園を舞台に、ソロ活動を中心に奮闘するスクールアイドルの物語を、スマートフォン向けアプリやTVアニメ、ライブイベントなどを通じて描いている。
メンバーの声を担当するキャスト陣が、同名のスクールアイドルグループとしてステージに立ち、ライブイベントを行うのもシリーズ恒例。6thライブは、2023年12月に開催された愛知公演と、今回の神奈川公演という2会場4公演にて行われた。今回は「愛の交換」をテーマに、5thアルバム「Fly with You!!」の収録曲を中心とした内容。同アルバムはラブソングがコンセプトとなっており、スマホゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2 MIRACLE LIVE!」(スクフェス2)では、「ラブソングカーニバル」というお祭りに招待されたニジガクメンバーたちが、オリジナルラブソングを作るまでの背景を描いたショートムービー「ニジガクの日常 私のラブソング編」を配信している。
ライブは愛知公演を踏襲する形で、メンバーそれぞれのラブソングが歌われたほか、新作エピソードOVAとして公開された「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 NEXT SKY」(NEXT SKY)の関連楽曲、新年を感じさせる楽曲も披露。会場には多くの“あなた”(※ニジガクのファン)が詰めかけたほか、配信も行われた。
出演したのは大西亜玖璃さん(上原歩夢役)、相良茉優さん(中須かすみ役)、前田佳織里さん(桜坂しずく役)、久保田未夢さん(朝香果林役)さん、村上奈津実さん(宮下 愛役)、鬼頭明里さん(近江彼方役)、林 鼓子さん(優木せつ菜役)、指出毬亜さん(エマ・ヴェルデ役)、田中ちえ美さん(天王寺璃奈役)、小泉萌香さん(三船栞子役)、内田 秀さん(ミア・テイラー役)、法元明菜さん(鐘 嵐珠(ショウ・ランジュ)役)。さらに応援出演として矢野妃菜喜さん(高咲 侑役)も参加した。
愛知公演と同様に、メインステージには大型モニターとその両サイドには階段で昇降できる、メンバーアイコンも彩られたマンション風のセットに、ステージ両端にもラブレター風のセットも。場内では楽曲が流れて盛り上がるなか、開演時にはメンバー紹介となるアタック映像が流れた後にライブがスタート。
冒頭ではニジガク始まりの曲である「TOKIMEKI Runners」のインストゥルメンタルがBGMとして流れるなか、ニジガクの基点となっていたスマホゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」(スクスタ)(※現在はサービス終了)の画像を用いたムービーが上映され、オープニングナンバーとして歌われたのは、スクスタ6th Season 53章挿入歌である「KAGAYAKI Don’t forget!」。スクスタのメモリアルビデオを背景に、メンバーたちが歌い踊る映像を背景に、ソロ活動がコンセプトのニジガクらしく、メンバーたちと同様の初期個別衣装でキャスト陣も姿を見せ、パフォーマンスを行った。
MCでは恒例となっているコール&レスポンスは、それぞれバラエティかつフリーダムでにぎやかななものとなっているなか、久保田さんのときはレスポンスするキャストの相手を決める際、「この指とまれ」と人差し指を立てると、猛ダッシュを決めた田中さんが真っ先につかむ。ほかのキャスト陣も久保田さんのところに集まるなか、大西さんは矢野さんに歩み寄り、矢野さんを集まりから遠ざけるように少し離れた場所へ移動し、矢野さんが手にしたブレードを付けて楽しむなど、2人だけの世界を作ろうとしていた。
幕間映像で、ラブソングカーニバル後に物足りなさを感じているメンバーたちが、ニジガクだけのライブを行うといったやりとりがされたあとで、ソロ曲のステージへと進行。それぞれリリックビデオがスクリーンに流れるなかで、メンバーが着ている衣装をモチーフとしたものを、キャストもまとってパフォーマンスを行った。
まずは林さんによる「チェリーボム」からスタート。疾走感あふれるロックソングに、林さんのパワフルボイスが場内に響き渡る。本気系スクールアイドルせつ菜が伝えたい、大好きなな思いを“みんな”に向けて届けていた。
続いた鬼頭さんは「Cooking with Love」で、ピンクと黒を基調を基調とした、俗に“地雷系ファッション”と呼ばれる衣装でパフォーマンス。彼方の献身的な恋愛観を料理に見立てた楽曲となっており、随所に盛り込まれたかわいらしい振り付けに加え、サビのところでの投げキッスには歓声があがるほど。マイペース系スクールアイドル彼方による独特で甘い世界観を作り出していた。
久保田さんによる「My Shadow」は、恋に対しては臆病で恋愛感情に気づくには時間がかかるという果林の素直な気持ちを描いた楽曲で、大人びた曲調のなかで軽快なダンスとともに色気を感じる振り付けでのパフォーマンスに。セクシー系スクールアイドル果林が見せるありのままの姿を伝えていた。
ここで披露された1年生組(相良さん、前田さん、田中さん、小泉さん)の4人による「Waku Waku! Monday Morning」は、「NEXT SKY」Blu-ray特装限定版特典のオリジナルソングCD収録曲。マンガをイメージするようなコマ割りやセリフの吹き出しがスクリーンの映像演出として映し出されたなかで、少女感あるかわいらしい衣装で、女子学生の日常やワクワク感を伝えるようなステージとなっていた。
ソロ曲に戻り、法元さんによる「5201314」では、ランジュ特有と言える中国語、英語、日本語が織り交ぜられた楽曲であるなか、レーザー光線や火花が吹き上がる派手な演出に、バックダンサーを従えてのダンサブルなステージを展開。強めの愛の告白を意味する数字のタイトルや、歌詞にも自信家であるランジュの恋愛感が詰め込まれた曲を、熱烈系スクールアイドルランジュが描く情熱的な恋を表現していた。
指出さんによる「恋するSunflower」では、ひまわりを手にマンション風セットの階やステージを移動しながら、ひまわりを大切にしているような振り付けとともに澄んだ歌声をもって披露し、癒し系スクールアイドルエマによる、穏やかな気持ちになれる空間を作り出していた。
村上さんは、「Request for U」を披露。しゃがんでステージの床に指でハートを描くところからはじまり、仲良く楽しく過ごしたいという愛の恋愛感を、明るく元気な歌声と、かわいらしさを感じさせる振り付けをもってパフォーマンス。スマイル系スクールアイドル愛による、笑顔になれるラブソングを披露していた。
相良さんによる「背伸びしたって」では、黒を基調としたドレス風衣装でパフォーマンスに。相良さんが登場した反対側のマンション風セットでは、対称的にシルバーの衣装をまとったダンサーも登場し、同じような振り付けで踊る姿も。リリックビデオにもある夜のビル群の風景がイメージされるような、大人で切なさを感じさせる曲調にのせて歌声を響かせる。小悪魔系スクールアイドルかすみの、最高にかわいくありたい気持ちを表現していた。
ここでユニット「R3BIRTH」(※読み方は「リバース」)(小泉さん、法元さん、内田さん)が姿を見せ、「NEXT SKY」挿入歌の「Feel Alive」を披露。スモークがたかれ、レーザーによる演出もあり、幻想的かつクールなステージ上で、落ち着いた雰囲気のなかで3人がバラード曲を歌っていた。
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