DMM.comは12月12日、EV充電サービス「DMM EV CHARGE」において、「NACS」「CHAdeMO」両規格に対応した「0円プラン」の提供を開始すると発表した。
事業者は、日本のEV急速充電器で9割以上を占めるCHAdeMOと、テスラ方式の充電規格のNACS(North American Charging Standard:北米充電標準規格)に対応したダブルコネクター充電器を導入できる。
DMMは5月、EV事業部を発足し、補助金を活用して0円で導入できるDMM EV CHARGEを発表。普通充電器と急速充電器を用意しており、3カ月で約2500口、11月末現在で5000口を受注したという。
一方、日本国内で普及が進む急速EV充電器には、NACSとCHAdeMOという2つの規格が存在。充電規格が異なりCHAdeMOが9割以上を占めるため、NACSユーザーは外出時に変換コネクターが必要になる場面が多いという。
板垣氏は、「(両規格対応の急速充電器を)いち早く市場に展開する必要を感じていた。NACS対応を発表している競合他社はいるが、実機を伴ってのプラン発表という意味では日本初となった。われわれの一つの充電器で、日本における全てのEVが充電できる世界を作る」と話す。
両規格に対応した急速充電器の0円プランは、サービスステーションやガソリンスタンド、コンビニエンスストアなどを対象とし、初期費用、月額費用、電気代などを全て無料で提供する。また、実際のEVユーザーの利用料金は、1kwあたり55円を目途に検討しているという。
「いわゆる“経路充電”と言われる、滞在時間が短い施設から絞って提供するが、順次拡大していく。滞在時間が短いところには急速充電器、比較的長い商業、宿泊施設などには普通充電器を積極的に展開し、全てのEVユーザーのEV充電体験価値を向上していく」(板垣氏)とし、目標として2024年度中に100口を設置したいと語った。
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