レノボ・ジャパンは12月6日、「Yoga Book」シリーズの最新モデルとして、2つのディスプレイを搭載したPC「Yoga Book 9i Gen 8」(ヨガブック ナインアイ ジェンエイト)と、ハンドヘルドゲーミングPC「Lenovo Legion Go」(レギオン ゴー)を発表した。
販売価格(税込)は、Yoga Book 9i Gen 8が38万2800円前後、Legion Goが13万4800円前後。
Yoga Book 9i Gen 8は、本体サイズが高さ約15.95mm×幅299.1mm×奥行き203.9mmで、重量が約1.34kg。日本語Bluetoothキーボードとペンのほか、キーボードとペンを収納でき、折り畳めばスタンドとしても使えるフォリオケースが付属する。カラーは「タイダルティール」の1色を用意する。
13.3型マルチタッチ対応、解像度2.8K(2880×1800dpi、100% DCI-P3、400nit)、表示領域92%の狭額縁仕様となるOLEDディスプレイを2つ搭載。ディスプレイ間が気になりにくい設計を採用し、それぞれの画面は別々のアプリケーションを表示することも、ひとつの大きなディスプレイとして利用することも可能だ。また、それぞれ上下・左右のどちら向きにも表示できる。
360度回転が可能なヒンジ部分には、サウンドバーを搭載。4つの「Bowers & Wilkins」スピーカーのほか、ツイーターとウーハー、「Dolby Atoms」を内蔵し、迫力のあるサウンドが再現できるという。
OSは、「Windows 11 Home 64bit(日本語版)」で、CPUはインテルの「Core i7-1355U」。メモリーは16GB(6400MHz LPDDR5X)、ストレージは1TB(PCIe NVMe/M.2)。インターフェースは「USB Type-C(Thunderbolt 4)」を3基備える。バッテリー駆動時間は、約11時間(JEITA2.0)。
レノボ・ジャパン コンシューマ製品事業部 部長の櫛田弘之氏は、2012年を振り返りながら、「レノボでは、コンバーチブルPC、2in1と言っていたPCを『ノートブック』『テント』『スタンド』『タブレット』の4つのモードを使える4in1の『Multimode』として発表したが、今回の機種は『Multimode+』と言える。代表的な6つの使い方として、『ラップトップ』『デュアル』『タブレット』『テント』『ブック』『スクロール』があるが、ユーザーにさまざまな使い方を開発して欲しい」という。
「+」とした理由の1つとして、接地面としてディスプレイを利用したときの多様性がある。
Yoga Book 9i Gen 8は、ディスプレイにウィジェットなどを表示させるほか、バーチャルのタッチパッド、キーボードなどを表示可能。付属品を利用せずにノートPCのように使うことができる。バーチャルのタッチパッドは拡大、縮小、縦長、横長などを自由に調整でき、キーボードは打鍵時の振動、音なども設定できる。
また、バーチャルタッチパッドなどを表示しない部分にペンでメモを取る、といった使い方も可能。Bluetoothキーボードを置けば自動で認識し、余白にウイジェットを表示させるなど、多様な使い方ができる機種となる。
「Yoga Book 9i Gen 8のキャッチコピーは、『使い方は無限大』。2つのフルサイズディスプレイを持つ唯一のPCだ」(櫛田氏)
Lenovo Legion Goは、同社初のハンドヘルドゲーミングPC。OSはWindows 11 Home 64bit(日本語版)で、「Xbox」「Android」といったゲームプレイにも対応。また、3カ月の「Xbox Game Pass Ultimate」が付属する。
コントローラーは、人間工学に基づいたエルゴノミックデザインを採用。快適な握り心地を追求したという。自由に取り外しできるため、通常の「ハンドヘルド」モードに加え、軽い操作感の「デタッチャブル」モード、付属のコントローラードックを取り付けてマウスのように利用できる「FPS」モードと、ゲームやプレイスタイルに合わせての運用が可能だ。
サイズは、本体となるタブレットとコントローラーあわせ、高さ約131mm×幅298mm×奥行き40.7mm、重量は854g。解像度が2560×1600dpi(WQXGA、リフレッシュレート144Hz、97% DCI-P3、500nit)、マルチタッチ対応の8.8型Lenovo PureSight Gamingディスプレイを採用する。
CPUは8コア/16スレッドの「AMD Ryzen Z1 Extreme」で、16GB(7500MHz LPDDR5X)のメモリーを搭載。独自の冷却技術「Legion Coldfront」により、安定した動作でゲームを楽しめるという。ストレージは512GB SSDで、インターフェースはUSB Type-C(USB4)×2、MicroSDカードリーダー、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックとなる。
バッテリーは、急速充電対応の49.2Whrで、最大7.9時間のゲームプレイが可能。各ゲームに容易にアクセスできるランチャー機能、クイックセッティング機能などを備えた「Legion Space」により、ストレスなくゲームが始められるという。コントローラードックのほか、入れたまま充電できるキャリングケースも同梱する。
レノボ・ジャパン コンシューマ事業本部 営業戦略部 本部長の柳沼綾氏は、「アーキテクチャの多様化によりAIのパフォーマンスが高速化するとともに、『ChatGPT』に代表される生成AI、クラウドAIの普及が進んでいる。レノボが長年投資しているクライアントAIと融合させ、ユーザー体験をさらに向上させる。さらに、(2つの新製品では)折りたためるフォルダ型、丸められるロール型、2画面型と進化するホームファクターと、所有の体験を積み重ねることでブランドのエンゲージメントを向上させられるエコシステムという時代のエッセンスを凝縮させた」と話し、2つの新製品を“次の新しい時代への扉を開く”位置づけの製品と語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」