「Nothing Chats」と「Sunbird」は、Appleのメッセージングサービス「iMessage」を「Android」でも使えるようにしようと試みたアプリだったが、11月下旬にプライバシーに関する懸念が明らかになった。「Beeper Mini」では、iMessageを「リバースエンジニアリング」する方法を使用して、それが実現されているという。
Beeper Miniは、初代「Beeper」アプリ(現在の名称は「Beeper Cloud」)の後継アプリで、同社の米国時間12月5日付けのブログ記事によると、AppleのiMessageネットワークと直接通信し、SunbirdやBeeperの初代アプリのように、「Mac mini」やその他のApple製ハードウェアと接続しておく必要がないという。そのため、Beeper Miniのセットアップ時に「Apple ID」は不要だ。ただし、Apple IDを設定しておけば、「Mac」や「iPad」などのすべてのApple製ハードウェアからメッセージの送受信が可能になる。
それ以外にもBeeperは、独自の方法を使用して、エンドツーエンド暗号化、タイピングインジケーター、スレッド形式のリプライ、グループチャットのサポートなど、iMessageの中核機能の多くをサポートしていると主張している。しかしBeeperは、Appleとは独立して開発されており、「iPhone」やその他のApple製品でiMessageを使用するユーザーに対してAppleが提供するのと同じ機能のすべてを提供し続けるとは考えにくい。
使用するにはウェイトリストに登録する必要のあるBeeper Cloudは、今でも利用可能で、Macを中継機として使用してiMessageにアクセスするとともに、「WhatsApp」などの他のチャットサービスと相互に接続する。Beeper Miniは現在、「Google Play」ストアで提供されていて、ウェイトリストはないが、7日間の試用期間後は月額1.99ドル(日本では300円)のサブスクリプション料金が課される。
Beeperは、ゆくゆくは初代アプリを廃止し、今回のBeeper Miniアプリに置き換える計画で、他のチャットアプリにも対応させるとともに、デスクトップPCや「iOS」向けのBeeper Miniも開発するとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」