電通、ローソンらが紙パック回収率向上へ--クーポン提供し販促につなげる実証実験

 電通、電通プロモーションプラス、ローソン、明治、ナカダイホールディングスは11月27日、循環プラットフォーム「で、おわらせないPLATFORM」の実証実験を開始すると発表した。「回収」と「販促」を組み合わせ、サーキュラーエコノミーの実現を目指す。

循環プラットフォーム「で、おわらせないPLATFORM」実証実験概念図
循環プラットフォーム「で、おわらせないPLATFORM」実証実験概念図

 今回の循環プラットフォームの実証実験は、「明治おいしい牛乳」をはじめとするローソン店舗で取り扱いのある紙パック商品(紙パックマークがついている商品を洗って開いて乾かしたもの)とプラスチック製キャップを、対象ローソンの店内に設置された資源回収ボックスに投函。その際、スマートフォンで商品のJANコードを読み取り、投函の確認をすることで、明治おいしい牛乳の割引きクーポンがもらえるというもの。

 対象回収物になるのは明治おいしい牛乳900、450、200mlの紙パック、ローソン店舗で取扱の紙パックマーク商品、上記に付帯するプラスチック製キャップ。明治おいしい牛乳900mlは30円引きクーポン、それ以外は10円引きクーポンがもらえる。

クーポンの発行対象
クーポンの発行対象

 クーポンは、引換期間内にローソン全店舗で使用でき、回収物はリサイクラーであるナカダイホールディングスによってリサイクルされる。

 紙パック回収率は、ここ10年ほど改善が見られず、使用済みの紙パック回収率は約30%にとどまる。今回の実証実験では、生活者との接点になっているローソン、酪農家との連携や、生活者の牛乳パック回収を通じ、ミルクサプライチェーン全体でサステナブルな活動を強化する明治、国内の資源循環のシステム、ネットワークを構築するナカダイホールディングスが、各社の強みやサステナビリティへの思いを持って協働することで、サーキュラーエコノミーの実現を目指す。

店舗での回収を起点とした販促導線の創出
店舗での回収を起点とした販促導線の創出

 サービス稼働期間は2023年11月30日から2024年1月30日までで、クーポン引換期間が2023年12月1日から2024年1月31日。専用サイト(11月30日13時公開)にスマートフォンでアクセスし、商品のJANコードを読み取り登録。資源循環ボックスへ紙パックを投函し、投函完了ボタンを押すことで、クーポンを取得できる仕組み。実施店舗は、東京都豊島区北大塚のローソン北大塚一丁目店、東京都品川区大崎ローソンゲートシティ大崎アトリウム店、東京都新宿区左門町ローソン 四谷左門町店の3店舗になる。

プレスリリース

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