モトローラ・モビリティ・ジャパンは11月20日、FeliCa対応の折りたたみスマートフォン「motorola razr 40」を発表した。
8月に発売した「motorola razr 40 ultra」の姉妹機となる、より手頃な価格帯のモデルとなる。11月22日から販売する。
motorola razr 40は、リフレッシュレート最大144Hz、約6.9インチの有機ELディスプレイを採用したメインディスプレイと、リフレッシュレート最大60Hz、約1.5インチで耐久性に優れた「Gorilla Glass 7」を採用したアウトディスプレイを搭載する。
本体サイズは、高さ約170.82mm×幅73.95mm×奥行き7.35mm、折りたたみ時が高さ約88.24mm×幅73.95mm×奥行き15.8mm、重量が約188.6g。折りたたみできるとともに、自由な角度でスマートフォンを自立できるフレックスビュースタイルを採用する。
表面にはヴィーガンレザーを施し、IP52相当の防水・防じんに対応。4200mAhの大容量バッテリーを備え、30W TurboPower チャージや5Wワイヤレス充電(Qi対応)に対応する。カラーバリエーションは「セージグリーン」「バニラクリーム」の2色。
SoCは、「Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1 Mobile Platform(2.4GHz×1、2.36GHz×3、1.8GHz×4)」を採用。8GBのRAMと256GBのストレージを内蔵し、外部メモリーには非対応となる。
OSは、「Android 13」。おサイフケータイ対応のFeliCa機能や、Wi-Fi(Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Wi-Fi 6E)、Bluetooth 5.3などを搭載する。
対応バンドは、5G(n1/n3/n8/n28/n40/n41/n77/n78)、4G(LTE B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B25/B26/B28/B38/B39/B40/B41/B42)、3G(W-CDMA B1/B2/B4/B5/B8)。
カメラは、光学式手ブレ補正(OIS)対応の6400万画素メインカメラ+1300万画素超広角/マクロカメラで構成したデュアルカメラシステムと、3200万画素インカメラを採用。クアッドピクセルテクノロジーにより、低光量でも高品質な写真を撮影できるという。
このほか、「Dolby Atmos」とステレオスピーカーにより、臨場感あふれるサウンドとクリアな音声を体感できる。ヘッドホン利用時はダイナミックな音響効果を感じられる「Spatial Sound」にも対応する。
motorola razr 40は、公式オンラインストア「MOTO STORE」のほか、「Amazon」などの国内オンラインショップや家電量販店などで取り扱う。MOTO STOREの販売価格(以降、価格は全て税込)は、12万5800円。また、MVNO事業者ではインターネットイニシアティブの個人向けインターネットサービス「IIJmio」が独占で取り扱う。
ソフトバンクも、国内の通信事業者として独占で、「ソフトバンク」ブランドから「motorola razr 40s」を販売する。セージグリーンとバニラクリームのほか限定色となる「サマーライラック」の3色を用意する。
razr 40、razr 40sはいずれもハードウェアは共通で、アプリなどのソフトウェアが一部異なる。一括の販売価格は9万9680円で、11月21日に予約を開始し、12月8日に発売する。
アフターサービスとしては、モトローラが月額748円で提供する保証サービス「moto care」を利用可能。そのほか12月8日から、iCracked Japanが運営する「iCracked Store」での即日修理に対応する。落下・水没・破損時に、データはそのまま、最短60分で修理できるという。
モトローラ・モビリティ・ジャパン 代表取締役社長の松原丈太氏は、モトローラのこれまでを振り返り、同社スマホの出荷台数が倍ほどになっていると説明する。「久々にキャリアから発売した『g53y』、FeliCaをサポートしながら使いやすいサイズとなっているミドルティアのスマホ『edge 40』、二つ折りスマホのrazr 40 ultraという3機種が、市場で大活躍している。昨年と比較して出荷台数で+94%ほどになると見込んでいる」という。
また、世界で折りたたみ式スマホの出荷台数が伸びるなかで、「“キャンディーバー”ではない、新鮮なスマホに手が出せないという日本の流れが、2023年になって徐々に無くなってきた。さまざまなモデルが存在し、ワクワク感があった昔のガラケーに近いものが、これから創造していけるのでは」(松原氏)と述べる。
モトローラ・モビリティ・ジャパン キャリアプロダクト部 開発事業部長の伊藤正史氏も、「電車の中で周りを見渡すと、以前はさまざまな人がさまざまな端末を使っていたが、最近は同じ端末になっており、多様性の時代の中で寂しさを感じている。折り畳んで男性の胸ポケットに収まり、女性の小さなバッグに入れてもかさばらないサイズ。以前折りたたみを使っていた方にはやっぱりいいよねと、若い方には新しい使い方を発見いただけると思う。この機種を折りたたみ復権の足がかりとしたい」と語った。
ソフトバンク モバイル事業推進本部 本部長の郷司雅通氏も、フォルダブル(折りたたみ)スマホの出荷台数が世界で伸びており、ソフトバンクとして折りたたみスマホに新たな市場価値を感じていると語る。
一方、28%が「壊れやすそう」、48%が「端末代金が高い」という不安要素を抱えているという、折りたたみスマホに対するユーザーの声を紹介。全国92店舗のiCracked Storeとソフトバンクの「あんしん保証パックネクスト」、10万円を切る価格を強みに、「フォルダブルスマホを一気に市場に普及させたい」と語った。
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