富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は11月14日、2023年冬モデルのPCとして、7シリーズ9機種を発表した。
23.8型ワイド液晶一体型のFMV「FH」シリーズ、ノートPCとなる「AH」「CH」シリーズ、計3シリーズ4機種では、基本性能を強化して新アプリケーションを搭載。11月16日から提供する。
そのほか4シリーズ5機種は、富士通のECサイト「WEB MART」において、カスタムメイドモデルとして展開する。3シリーズ4機種に加え、Windowsタブレットをカスタマイズできる。11月14日から順次受注を開始する。
デスクトップPCとなるFHシリーズとしては、高性能モデルの「FH77/H3」、スタンダードモデルの「FH60/H3」を発売する。
3年振りに本体デザインを一新し、シンプルかつ省スペースながら使いやすさを向上させたという。狭額縁画面とシンプルなスタンドを組み合わせたデザインコンセプトはそのままに、幅54.4cm×奥行き18.9cmの省スペース設計を実現したとしている。
ディスプレイは、高輝度・高色純度かつ、低反射処理を施し、外光の映り込みを抑えつつ、美しい映像が楽しめる。新たに本体下部に、収納式フロントアクセスを搭載。ヘッドホンやUSBメモリーなどのデバイスに、正面端子からアクセスできる。
「Dolby Atmos」対応の立体音響技術とあわせ、画面から直接音が聞こえるような臨場感のある映像と音の一体感を実現。本体下のBoxスピーカーと背面上部のツイーター(高音域スピーカー)をパイオニアと共同開発し、2+2chサラウンドで高音域から低音域までを再現する。ほか、「Windows Hello」の顔認証に対応したウェブカメラと、物理的なプライバシーカメラシャッターを搭載する。
キーボードでは、キートップ構造を一から見直し、打鍵感と静音性を向上。マウスのクリック音も静音化し、操作音を気にせず快適にPCが利用できるという。
PCを外部ディスプレイとして使用できるHDMI入力端子も搭載。ゲーム機などを接続し、PCをセカンドディスプレイとして使用することも可能だ。
また、衝撃や振動を与え、異常が発生しないことを確認する「衝撃試験&振動試験」、画面を一定の圧力で押し、故障が無いことを確認する「表示部圧迫試験」、スタンドの脚を一定の圧力で押し、壊れないことを確認する「スタンド強度試験」といった各種試験を実施。さらには、片脚を持ち上げた状態で落下させ、壊れないことを確認したという。
高性能モデルとなるFH77/H3は、インテルの第12世代プロセッサー「Core i7-1260P」と、16GBメモリー、約512GB SSD(PCIe Gen4)を搭載。6GHz帯での通信が可能なWi-Fi 6Eにも対応するなど、高速処理かつ高速起動の両立を実現したという。カラーは「ブラック」のみ。
スタンダードモデルとなるFH60/H3は、AMDの「Ryzen 5 7530U」モバイル・プロセッサー、8GBメモリー、約512GB SSD(PCIe)を搭載。動画を見ながら事務作業やオンライン会議をするなど、マルチタスクでの作業でも快適に動作するとしている。カラーは「ホワイト」のみとなる。
WEB MARTでの販売価格(以降、価格は全て税込)は、FH77/H3が23万6280円、FH60/H3が20万3280円。
スタンダードな15.6型ワイド液晶搭載のノートPCとなるAHシリーズでは、基本性能を強化して「AH50/H3」を展開。AMDの「Ryzen 7 5700U」を搭載し、家ナカのあらゆるシーンで活躍する高機能モデルになるという。WEB MARTでの販売価格は、17万5780円。
6GHz帯での通信が可能なWi-Fi 6Eに対応するほか、新たにDolby Atmosを搭載。「ブライトブラック」「メタリックブルー」「ファインシルバー」の3色を用意する。
13.3型ワイド(1920×1200dpi)液晶を搭載、4辺狭額縁採用のカジュアルモバイルPCシリーズのCHシリーズとしては、「CH75/H3」を展開。インテルの「Core i5-1235U」を搭載し、従来機種から人気があるという「ベージュゴールド」「クラウドブルー」「モカブラウン」の3色を用意する。WEB MARTでの販売価格は、19万7780円。
従来からの軽さ(約998g)や堅牢性に加え、メモリー16GBを搭載し、基本性能を強化。バッテリー駆動時間を26.1時間に延ばすとともに、静音性を向上させている。
6GHz帯での通信が可能なWi-Fi 6Eに対応するほか、外部モニターに接続できるHDMI出力端子、複数のUSB端子(Type-C×2、Type-A×1)を搭載する。
アプリケーションには、FMV独自のAIメイクアップアプリ「Umore」に加え、使い慣れたスマートフォンでFMVの各種操作を可能とする「FMVコントローラー」、自分好みの画面割にウインドウを配置できる「Layout Magic」を新たに搭載した。
このほか、AIエンジンが周囲のノイズを消しオンラインでの会話をサポートする「AIノイズキャンセリング」、対応コンテンツを立体音響で楽しめる「Dolby Atmos」などに対応。モバイルバッテリーからの充電も可能だ。
WEB MARTでは、各機種をベースとしたカスタマイズモデルを用意する。FH77/H3をベースとする「WF1/H3」では、インテルの「Core i5」プロセッサーや、「Windows 11 Pro」64ビット版、Blu-ray Discドライブ(BDXL対応)などを選択できる。
FH60/H3をベースとした「WFB/H3」では、AMDの「Ryzen 7 プロセッサー」や、2ndストレージ(約1TB HDD)、Blu-ray Discドライブ(BDXL対応)などを選択できる。
AH50/H3をベースとする「WAB/H3」では、メモリー、ストレージ、Blu-ray Discドライブ(BDXL対応)や、「Microsoft 365 Basic」+「Office Professional 2021」を選択できる。
CH75/H3をベースとする「WC1/H3」では、約2TB SSDや、「Microsoft 365 Basic」+「Office Professional 2021」が選べる。
また、Windowsタブレット「QH」シリーズとして「WQ2/H3」を用意する。防水・防じん仕様で、MIL-STD-810H相当の試験に耐える高い堅牢性を備えるという。
基本OSとしてWindows 11 Proを搭載し、CPUやメモリー、ストレージを用途に応じて選択可能だ。
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