freeeは10月31日、会計仕訳後の支払業務を効率化する「freee支払」を、11月15日から提供開始すると発表した。
同サービスは、請求書の取り込みから支払先への振込を実行できる振込機能と、従来から提供する法人向けクレジットカード「freeeカード Unlimited」を含めた支払業務に関する業務を効率化するプロダクト。今回のリリースでは、振込機能である「freee支払|振込」と「freeeカード Unlimited」を含む「freee支払|カード」の機能を備えている。
なお、「freee支払|カード」においては、バーチャルカード機能(11月30日提供開始)、インボイス制度対応のため証憑自動紐付け機能の強化(12月中旬提供開始)などが行われる。バーチャルカード機能では、「freeeカード Unlimited」を利用する事業者を対象に、バーチャルカードの即時発行が可能となる。利用先毎にバーチャルカードを発行し、限度額を設定するといった使い方も可能。部門や用途などを設定することで、仕訳する際に使途を素早く特定でき、経理業務を効率化できるようになる。
SaaSや広告など、事業に紐づく支払いをバーチャルカードで管理することで、物理カードの保有者の異動・退職時にカードを回収して再発行するなどの管理面での手間が発生しなくなる。
証憑自動紐付け機能の強化では、「freeeカード Unlimited」の利用時に通知を送ることで即時証憑提出を促すことが可能。スマホ・PCどちらからでも証憑をアップロードでき、提出された証憑は自動的にカード利用明細と紐づけられる。
10月施行のインボイス制度に対応するため、「freeeカード Unlimited」では電子明細とインボイス証憑の紐付けに対応する。12月中旬に提供される証憑自動紐付け機能の強化では、「freeeカード Unlimited」の利用時に通知を送ることで即時証憑提出を促すことが可能。スマホ・PCどちらからでも証憑をアップロードでき、提出された証憑は自動的にカード利用明細と紐づけられる。カード明細のみでは、仕入税額控除ができなくなるが、インボイス証憑をアップロードすれば自動で紐付け推測できるようになるため、引き続き便利にカード決済が可能だという。
今後は、クレジットカードの加盟店統制、購買申請連携、海外送金、AIによるチェックの拡充といった機能を予定する。
また、「freee会計」では、インボイスの発行と受領および、売り手への振込指示・実行などを11月15日より対応する。加えて、「ファイルボックス」機能に請求書をスキャンして取り込み、振込申請を簡単に作成することができるという。さらに、振込申請の内容に対する人工知能(AI)技術によるアラートを活用することで、口座番号の入力ミスなどによる振込作業の間違いを適切に防ぎながら、振込から消込み作業までを効率的に行えるという。
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