ホンダ、モビリティショーでスポーツモデル「プレリュードコンセプト」発表

 本田技研工業(ホンダ)は10月25日、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で、スペシャリティスポーツモデルとなる「PRELUDE Concept」(プレリュードコンセプト)を発表した。

 「プレリュード」は、往年の2ドアクーペモデルに使用していた名称。約20年ぶりの復活となる。ホンダならではの“操る喜び”を届けるべく、鋭意開発を進めているという。

本田技研工業 取締役 代表執行役社長 三部敏宏氏
本田技研工業 取締役 代表執行役社長 三部敏宏氏

 PRELUDE Conceptは、ホンダが2022年4月に披露したコンセプトモデルのうち、スポーツモデルの1つとして位置づけられていた。

 本田技研工業 取締役 代表執行役社長を務める三部敏宏氏は、「ホンダは、いつの時代もスポーティーな車づくりにこだわってきた。PRELUDEは、“前奏曲・先駆け”を意味する。PRELUDE Conceptは本格的な電動化時代へ“操る喜び”を継承する、ホンダ不変のスポーツマインドを体現するモデルの先駆け」と説明した。

PRELUDE Concept
PRELUDE Concept

 JAPAN MOBILITY SHOW 2023ではそのほか、今回のホンダのブーステーマ「Honda Dream Loop」に合わせた、さまざまなモビリティを披露する。ホンダの夢を形にしたモビリティから、未来に向けてユーザーの夢がループして広がっていく、というコンセプトで、「東京モーターショー」から「JAPAN MOBILITY SHOW」への進化を踏まえ、ホンダの考える多様なモビリティの現在、未来を展示するという。

 三部氏は、「ただ移動するだけに長時間かかる、移動中は何もできない、適切な移動手段がなくて移動自体が難しいなど、移動にはさまざまな制約が伴う。こうした制約から人々を解放し、自由な移動の喜びを、将来にわたって提供しつづけたい」とし、さまざまな制約から解放するモビリティを展示すると話した。

 例えば、時間という制約からの解放として、10月19日に日本でのタクシーサービス開始を発表した自動運転車両「クルーズ・オリジン」を披露する。

クルーズ・オリジン
クルーズ・オリジン

 また、空間・距離の制約から解放する空のモビリティ「Honda eVTOL」(イーブイトール)、「HondaJet」、一度使ったアクリル樹脂を再利用しており、限りある資源の制約から解放する「SUSTAINA-C Concept」(サステナ・シーコンセプト)なども展示する。

SUSTAINA-C Concept
SUSTAINA-C Concept
三部氏左に見えるモビリティは、座ったまま、重心移動だけで移動できるという「UNI-ONE」(ユニワン)。スクリーンには、遠隔操縦で離れたところから活動できる「Honda アバターロボット」が投影されている
三部氏左に見えるモビリティは、座ったまま、重心移動だけで移動できるという「UNI-ONE」(ユニワン)。スクリーンには、遠隔操縦で離れたところから活動できる「Honda アバターロボット」が投影されている

 ホンダのモビリティを提案するだけでなく、Honda Dream Loopへの参加も募る。ホンダでは、デザイナーの創造性発揮をサポートすべく、生成AIの活用を始めているという。JAPAN MOBILITY SHOW 2023では、「こんな未来のモビリティがあったら良いな」という夢のモビリティを形にする「Honda DREAM LOOP AI」として、ウェブやホンダブースで募集。生成AIが形にし、ブース内のループスクリーンに投影するという。三部氏は、会期後にその中からいくつかを形にすることも構想していると明かした。

「Honda DREAM LOOP AI」参加イメージ
「Honda DREAM LOOP AI」参加イメージ
Honda DREAM LOOP AI

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