NTTドコモは10月17日、顧客情報の不正流出があったとして謝罪した。委託先で氏名、電話番号、携帯電話番号などのデータが不正に持ち出されたという。クレジットカードや金融機関関連の決済情報、各種パスワードの流出はないとしている。
不正流出の概要はこうだ。ドコモは過去にNTTマーケティングアクトProCXにアウトバウンドテレマーケティング業務を委託していた。
委託されたNTTマーケティングアクトProCXはNTTビジネスソリューションズのコンタクトセンタシステムを利用していたが、同システムの運用保守業務従事者であるNTTビジネスソリューションズの元派遣社員が、ドコモの顧客情報を不正に持ち出した。なお、現段階では第三者に流出した事実は確認されていないという。
流出件数は、アウトバウンドテレマ業務(2015年4月~2015年6月まで委託)が約1.5万件、スマホ・光乗り換えサポート事務局業務(2018年3月~2020年8月まで委託)が約5.2万件、ひかりTVチューナー設置勧奨業務(2019年12月~2020年1月まで業務委託)が約0.5万件の計7.2万件。
不正流出したデータは、氏名、電話番号、携帯電話番号、郵便番号、契約者住所、契約者性別、プロバイダ名、チューナー設置住所、チューナー機種名、ISP-ID、ユーザーIDだ。
流出はNTTマーケティングアクトProCXとNTTビジネスソリューションズからドコモに報告があり発覚した。現時点では情報流出の疑いのあるユーザーの特定作業を進めており、特定後、メールまたは郵送で個別に連絡するという。また、ドコモでは再発防止に取り組むとしている。
今回の不正流出は、10月17日に発表された、NTT西日本における顧客情報約120万件の不正流出に関連した事象となる。
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