Amazonが、軌道上の衛星によってインターネット通信を提供する「Project Kuiper」について、大幅に延期されていた衛星の初回打ち上げを完了した。
United Launch Alliance(ULA)がX(旧Twitter)に投稿した打ち上げ映像が示すように、ULAの「Atlas V」ロケットに搭載された試験衛星2基は、米国東部時間10月6日午後2時過ぎにフロリダ州ケープカナベラルから打ち上げられた。順調に行けば、衛星は地上311マイル(約500km)の高度に配備され、テストのために地球低軌道にとどまる。
この衛星2基は、今後6年間で3200基以上の建造と配備が計画される衛星のプロトタイプだ。
Project Kuiperは、Elon Musk氏のSpaceXが手がける衛星インターネット「Starlink」に対抗する新たなサービス分野として、Amazonが構築を目指す計画だ。Starlinkはすでに、数千の衛星を軌道上に乗せ、複数の国で100万を超える顧客にインターネット接続を提供している。Amazonの最高経営責任者(CEO)であるAndy Jassey氏は、Kuiper衛星サービスは今後の事業の中核になると述べている。
Kuiperの初回打ち上げは、2022年10月に設定された当初の計画では、Amazonの創業者Jeff Bezos氏が率いるBlue Originが製造したエンジンを採用するULAの最新ロケット「Vulcan Centaur」を使って行われる予定だったが、実際にはAtlas Vロケットに搭載された。ULAによる次回の打ち上げは、Vulcanロケットを用いた初めての打ち上げになる予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス