私たちがいま生きている時代は、「アテンションエコノミー」と呼ばれ、消費者の注意力が経済的価値を持っている。世界中の優秀な頭脳が生み出したインターネットサービスのなかで、可処分時間の奪い合いが行われている。あふれる情報を取捨選択し、数多の誘惑に勝ち、何かに「集中」することは容易ではない。
本書では、集中力を高めるための47のハックを紹介している。集中力がない自覚のある要約者は、本書を読了後約2週間、10個目のハック「何かに気が散るなら紙に書き出す」を実践してみた。紙に書かれた煩悩リストを見ていかに集中力がないかを痛感しながら、「他のことに取り組みそうになったら紙に書き出し、まずは目の前のタスクを終わらせる」ことに注力していくうちに、シングルタスクを徹底する習慣が身についてきたことを実感している。
「会議に参加中、メールを返信しながら、カレンダーで次の予定を確認する」「試験勉強をしないといけないのに、数分後には手元にあるスマホをいじっている」。学生、社会人を問わず、そんな経験がある人はぜひ本書を手に取り、47のハックのうちどれかを試してほしい。「集中している」とはどういう状態か、実体験のなかで少しずつわかってくるだろう。すべてを試すのではなく、自分ができそうなものや必要なものに絞って「集中的に」実践するのもいいだろう。
今回ご紹介した「やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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