Googleは米国時間9月14日、同社の「Chromebook」プラットフォームに対して、10年間の自動アップデートを提供すると発表した。これは現時点で、他のどのオペレーティングシステム(OS)よりも、最長になるという。
同社は現在、セキュリティー、安定性、機能を強化するために、4週間ごとに自動アップデートを提供している。同社は2024年より、2021年以降リリースされたChromebookに対して、この自動アップデートを10年間提供する。
2021年よりも前にリリースされ、現在使用中のChromebookにも、自動アップデートをプラットフォームのリリースから10年間に延長するオプションが提供されるが、一部の機能やサービスはサポートされない可能性がある。
同社は、自動アップデートの期間が終了したとしても、Chromebookには強固なセキュリティー機能が組み込まれていると述べている。例えば、「確認付きブート」機能により、起動するたびにセルフチェックを行い、改ざんや破損が検出されると通常は自己修復を行い、元の状態に戻る。
Futuresource Consultingの調査によると、2012年の発売以来、手頃な価格で提供されてきたChromebookは2022年時点で世界のK-12(幼稚園から高校)で最も広く普及している。
またGoogleは、多くの教育機関がChromebookの寿命を延長できるように、「Chromebook Repair Program」を拡充する。Chromebook Repair Programでは、教育機関が修理に必要なパーツを探したり、学内プログラムやパートナープログラムを通じてChromebookを修理するためのガイダンスを受けたりできる。
今回、新しい修理フローにより、認定修理センターと学校の技術者が物理的なUSBキーがなくてもChromebookを修理できるようにする。これにより、ソフトウェアの修理に必要な時間を半分以下に短縮できるという。
さらに同社は、ハードウェアとソフトウェアの寿命を延ばすために、今後数カ月以内に互換性のあるプラットフォームの大半で、新しい電力効率機能を導入する。アダプティブ充電がバッテリーの劣化を防ぐほか、バッテリーセーバーが消費電力の高いプロセスを減らしたり、オフにしたりする。
同社はこうした一連の取り組みにより、Chromebookの普遍的なアクセス性、利便性、安全性を提供し、ユーザーが学習や作業のために長期にわたって利用できるよう尽力していく考えだ。
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