東京都江戸川区は、区役所に来庁せずに相談や問い合わせができるオンライン仮想区役所「江戸川区メタバース区役所」の実証実験を9月20日に開始する。
江戸川区は、「来庁不要の区役所」実現を目指し、行政手続きや相談業務のオンライン化に取り組んでいるそうだ。メタバース区役所は、デジタルトランスフォーメーション(DX)策の一環として「2100年の江戸川区 (共生社会ビジョン) 実現に向けたアクションプラン」で発表していた。
メタバース区役所は、東日本電信電話(NTT東日本)とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト(NTTスマートコネクト)が、NTTコノキューのウェブ向け仮想空間プラットフォーム「DOOR」を使って構築した。区役所の外観と1階にある1F総合窓口、個別相談スペースを模した仮想空間が作られている。
アバターとなった利用者はメタバース区役所に来庁し、音声やチャットなどで職員とコミュニケーションする。これにより、実際の区役所を訪れることなく、自宅や遠隔地から相談や問い合せができる。
実証実験は、利用範囲を区役所職員や福祉関係者などに限定して行う。江戸川区は、メタバース空間における行政サービスの可能性を検証する考え。
メタバース区役所を発表した定例記者会見(出典:江戸川区/YouTube)
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