パナソニックは、ゲーミングネックスピーカー「SOUND SLAYER(サウンドスレーヤー)」シリーズに無線接続を実現した新モデル「SC-GNW10」を追加した。4chスピーカー構成はそのままに、快適な使い勝手と臨場感ある高音質再生を実現する。発売は11月17日。想定税込価格は3万7000円前後になる。
SOUND SLAYERシリーズは2021年9月に第1弾モデル「SC-GN01」を発表。「販売計画に対し、2021年度は約2倍、2022年度は実質3倍を売り上げ、隠れたヒット商品になっている。ヘッドセットに比べ、耳を塞がず蒸れにくい、外音が聞こえるなどのメリットがあり、差別化に成功している」(パナソニックエンターテインメント&コミュニケーション ビジュアル・サウンドビジネスユニット国内マーケティング部の新城隆仁氏)と好調な販売背景について話した。
SC-GN01が遅延を回避するため、有線接続を採用にしたことに対し、SC-GNW10は、2.4GHz帯の専用無線を使用することで、低遅延でワイヤレス接続を実現。パナソニックエンターテインメント&コミュニケーション ビジュアル・サウンドビジネスユニット技術センターハード設計のサンガッカーラ・ウデーニ氏は「ハイスピードのアクションゲームであっても遅延していることはほぼ感じない。ストレスフリーでゲーム体験ができる」その実力を表現する。
あわせて、スピーカーユニットを従来の口径34mmから38mmへと大きくしたことによって、中低域の再現性を向上。2900mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、音圧も強化している。本体には、音響分析と高性能DSPによる独自の4chサラウンド技術「TRUE M.A.G.E.S.S.」を備え、各スピーカーの音をコントロール。「4つのスピーカーは首にかけたときにそれぞれの音、定位感を邪魔してしまう。独自の処理により周りの音をキャンセルしているが、これが難しかった。音声処理だけでは限界があり、最後には金型まで修正した」(ウデーニ氏)と音に妥協しない姿勢を見せる。
同様に、ゲームプレイ中の重要なツールであるボイスチャットについては、マイクを左右に配置し、左右のどちらを向いても声を取りこぼさない形を採用。加えて、高性能マイクチップを備えることで、騒音の中でも人の声を識別できるほか、通話している相手に、こちら側の声だけをクリアに伝えるなど、ノイズキャンセリング機能を強化した。
SC-GN01同様に「RPG」「FPS」「Voice」とジャンルにあわせたゲームモードを搭載。PCアプリ「SOUND SLAYER Engine」も新たに用意し、独自の音設定もできるとしている。
充電池を搭載したことで、本体重量は約403g(SC-GN01は244g)と重くなっているが、トークセッションに登場した、ガジェット系YouTuberのさっさん氏は「最初に持ったときに意外に軽いと思った。頭ではなく肩に乗せて装着するので、長時間使っても疲れにくそう。ヘッドセットでは髪型が崩れるのが嫌という人もいると思うが、そういう人にはピッタリだと思った」とコメント。低遅延については「遅延は全く感じなかった。PCゲームをする人はキーボードやマウスなどがあり、ケーブルは邪魔になるかもしれないが、ワイヤレスであれば問題ない。長時間ゲームしていて、飲み物を取り行くときもそのまま席を立てて便利」とした。
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