角川ドワンゴ学園は8月31日、N高等学校、S高等学校、N中等部向けに独自に開発し、授業で使用している「Adobe Creative Cloud」関連の教材のうち、初心者向けの動画編集と写真加工の学習教材を一般公開したと発表した。この取り組みは、アドビとのパートナーシップのもとに行われるものになるという。
同学園によると、日本の学校教育では、GIGAスクール構想により、一人一台の端末環境が整い、ICTに関する学びをサポートする良質な学習教材が求められているという。そこで同学園では、アドビが提供する「Adobe Creative Cloud小中高校向けユーザー指定ライセンス」を2018年に国内の学校で初めて採用した。以降、生徒は、授業や創作活動などに「Adobe Creative Cloud」を使用している。なお、関連する学習教材は、同学園の専門スタッフが開発しており、生徒の声を反映しながら改良を続けているという。
教材の一般公開については、2022年2月に続く2回目となる。生徒個人での使用だけでなく、学校における効果的で魅力的な授業づくりの参考にしてもらうことが目的。教材は、中高生の興味や関心が高い動画や写真を制作する内容で、ビジュアルコミュニケーションを重視する世代が、楽しみながらICTスキルを向上できるという。
具体的には、動画編集ソフトウェア「Adobe Premiere Pro」を全く使ったことのない生徒や、初心者向けに作成した教材『Adobe Premiere Pro入門「アニマル動画をつくろう!」』。写真編集ソフトウェア「Adobe Photoshop Lightroom Classic」を使用し、自分にとっての「エモい」を言語化しそれを写真で表現するプログラム『Adobe Photoshop Lightroom Classic「エモ写」』の2つを公開した。
教材はいずれも、「Adobe Education Exchange」にて公開している。ダウンロードには、無料(13歳以上)の「Adobe ID」が必要。教材の使用について、学園への連絡は不要だとしているが、教材の改変・再配布はできないとしている。
「Adobe Premiere Pro入門『アニマル動画をつくろう!』」
「Adobe Photoshop Lightroom Classic『エモ写』」
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス