IVRyは8月30日、海外から福島エリアへの迷惑電話の急増に伴い、福島エリアにて飲食店や宿泊施設などを営む事業者に向けて、電話自動応答サービス「IVRy」の無料提供の受け付けを開始したと発表した。
同社は、日本の99.7%を占めるスモールビジネスや中小企業を主な対象として、電話業務の自動化によるフロントオフィス業務の効率化および、生産性向上を実現する電話DX SaaS「IVRy」を提供している。
2023年4月時点で、47都道府県、57業界以上、累計6000以上のアカウントが利用。これまでに累計600万件以上の着電の自動応答を実現しているという。
現在、8月24日に行われた東京電力福島第一原発の処理水海洋放出を起因して、福島エリアの飲食店や宿泊施設などの事業者に向けて、特定の海外からのいやがらせおよび、いたずら電話が相次いでいるという。
一方、現在「IVRy」を導入している事業者からは「海外から発信されたと思われる番号から複数件の着電があったが、自動応答の途中で切られており、業務には支障をきたしていない」という声もある。
こうした状況から、事業者が業務負荷および、心的ストレスを軽減し、顧客へのサービスに集中できるように、電話自動応答サービス「IVRy」の無料提供を決定した。
無料提供を行うのは、「IVRy」利用開始に伴う初期費用および、「Basicプラン」の利用料金だ。
適用条件は、8月24日以降、中国を意味する国番号「86」より始まる番号からの迷惑電話が1日5件以上かかってきている「IVRy」未利用の新規利用開始事業者。無料提供期間は、新規アカウント発行より1カ月を予定している。
同社では、「IVRy」を活用して分岐設定を活用することで、問い合わせ内容に応じて、対応が自動化できるため、多発している迷惑電話への対応を導入当日からなくすことが可能だと説明している。
【お詫びと訂正】(2023/08/30 16:30) 初出時、タイトルの国番号が誤っておりました。訂正しお詫び申し上げます。
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