電話自動応答サービス「IVRy」を提供するIVRyは6月13日、ChatGPTを活用したAI電話システムを開発し、試験提供を開始したと発表した。
同システムは、OpenAIの対話型AI「ChatGPT」を利用して開発したという。大規模言語モデル(LLM)を活用した独自開発の自然言語処理システムと組み合わせることで、ホテル、飲食、病院をはじめとする、幅広い業種での予約の一次受付を可能としている。
また、予約以外の質問にも柔軟に対応でき、不正確な情報提供の抑制も実現できるという。これにより、中小事業者から大企業まで、人手不足に悩まれているあらゆる事業者において、人のようにスムーズな電話応対を24時間365日利用できるとしている。
同社は、「ChatGPT」などの台頭以前より、電話自動応答サービス「IVRy」において、LLMを活用した機能拡充の機会を模索してきた。今回発表したサービスは、その活動の一環と位置づけている。
今後は、提携クライアントのAPIを活用し、ネット予約在庫などの情報とリアルタイムに連携することで、予約受付を完全自動化することも視野に入れている。これまでのAI電話系サービスとは一線を画す、顧客体験の実現を目指すとしている。
同社によると、同機能の本格運用および、幅広い業種への提供開始に向けて、イタリアンバル「ワインと鍋」との実証実験を実施する。この取り組みでは、「ワインと鍋」の店舗の電話番号に同機能を適用し、予約や予約以外の問い合わせに対して、ユースケースに応じた適切な返答を行っていくという。
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