人工知能(AI)、特に生成AIの影響を最も受けそうな業界を考えると、ソフトウェア開発やコンテンツ制作が思い浮かぶかもしれない。しかし、新たなレポートによると、生成AIは小売業でも新時代の幕開けを告げているという。
Salesforceのレポートでは、商品を購入する際の参考にするためにAIを利用したことのある人は回答者全体の17%にのぼり、小売分野でこの技術が急成長していることが浮き彫りになった。
小売における生成AIの活用例としては、購入履歴や閲覧行動に基づいてパーソナライズされたレコメンデーションの生成、バーチャル試着ツール、対話型ショッピングアシスタント、インテリアの視覚化などが挙げられる。
17カ国の買い物客2400人と小売業界の意思決定者1125人を対象としたこの調査では、買い物客が生成AIを積極的に利用しているわけではないとしても、全体の半数ほどが買い物の参考にしたいと考えていることも分かった。
小売における生成AIの利用で特に関心が高いのは、電子製品や家電製品のリサーチ、およびプレゼントのアイデアを得ることで、美容に関するレコメンデーションは比較的関心が低かった。
小売各社は、生成AIへの関心の高まりを活用しようと動いている。調査対象となった小売企業の92%はこれまで以上にAIに投資していると回答し、59%はすでに店員が買い物客に商品を薦める際にAIを活用していると回答した。
調査によると、小売各社はまた、買い物客が適切な商品やサービスを見つけるのに役立つ会話型デジタルショッピングアシスタントの開発や、商品詳細ページのバーチャルモデルの開発、パーソナライズされた商品の組み合わせの作成に生成AIを利用することにも関心があるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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