Appleは、皮膚と皮膚の接触や指の動きを検知してデバイスを操作できるスマートリングの特許を申請した。操作の対象としては、テレビ、「iPad」「Mac」「iPhone」などが考えられる。そしてもちろん、2024年に発売予定の拡張現実(AR)ヘッドセット「Apple Vision Pro」にどのような影響がもたらされるのかも注目すべき点だ。
フィットネスや健康に関するデータの追跡に利用できるスマートリングは、「Oura Ring」など複数のモデルが市場に出回っている。だが、Appleの特許に記載されたスマートリングは、他のデバイスとの連携に重点を置いたものだ。着用者はハンドジェスチャーを使って、カーソルの移動、設定の変更、電話の発信と応答、ファイルの選択と表示など、さまざまな操作を周辺機器に対して実行できる。
米国時間8月10日に公開されたAppleの特許申請書によれば、このスマートリングは「駆動回路、感知回路、処理回路」を搭載しており、ユーザーは一度に複数のリングを装着することになるかもしれない。Appleは申請書の中で、片手に1つまたは2つのリングを装着するか両手に1つずつリングを装着して、片手を動かすジェスチャーや両手を使ったジェスチャーを検知できるウェアラブルデバイスについて説明している。
申請書に掲載された図には、リングを装着した手で、ピンチ操作やタップ操作、(手のひらの上で)指を滑らせる操作、指し示す動作などでデバイスを操作する方法が描かれている。
また、偶発的な動作やわずかな動きから意図しない操作が行われるのを防ぐため、カメラや湿度、光学、力覚などのセンサーが追加され、動作効率の向上や外部要因の排除が図られる可能性もある。
さらに、触覚ジェネレーターを使って触覚フィードバックを提供することもあるかもしれない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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