TOTO、パブリックトイレを自分のスマホから操作--非住宅向け新商品発売

 TOTOは8月、パブリック新商品となる「ウォシュレット アプリコットP」、「マイクロ波センサー壁掛小便器セット」、「マルチユーザー向けカウンター・セルフリミング式洗面器」を発売した。コロナ禍を経て、非住宅向けのトイレへの需要はどのように変化したのか。東京新宿にある「TOTOテクニカルセンター」で、新商品を見学してきた。

ウォシュレット アプリコットPは、専用アプリのダウンロードで自分のスマートフォンでの操作が可能なタイプも
ウォシュレット アプリコットPは、専用アプリのダウンロードで自分のスマートフォンでの操作が可能なタイプも

 8月1日に発売したウォシュレット アプリコットPは、ウォシュレットシートタイプの最上位機種となる。凹凸や隙間を極力抑え、汚れやほこりが溜まりにくいデザインにしたほか、横から見たときに後方の座面が薄くなるようにした。

座面は後方の立ち上がりを抑えた
座面は後方の立ち上がりを抑えた

 また、コロナ禍を経て便ふたやトイレ内のスイッチに触らずに済むタッチレス機能の需要が高まっているとし、便ふたのオート開閉機能のほか、自分のスマートフォンでの操作によっておしり洗浄、擬音、便器洗浄などができる機能を搭載したタイプも用意。スマートフォン操作には専用アプリのダウンロードが必要で、クリニックなど顧客が繰り返し訪れるような施設に向いているとしている。水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られた除菌成分を含む「きれい除菌水」のミストを使用後などに自動でふきかける「便器きれい」、「ノズルきれい」機能なども搭載する。

スマートフォンでの操作画面
スマートフォンでの操作画面

 同日に発売したマイクロ波センサー壁掛小便器セットは、小便器の最上位機種。従来の直線基調のデザインのほか、曲線基調のデザインをラインアップに加えた。排水経路に設置されるU字型のトラップを、夜間などの長時間使用されていない時間帯を自動判断して、定期的にきれい除菌水で満たすことで汚れや菌の発生を抑制する機能を備える。

マイクロ波センサー壁掛小便器セット。近づくと青色LEDのターゲットマークが照射される
マイクロ波センサー壁掛小便器セット。近づくと青色LEDのターゲットマークが照射される

 また、ラインアップには青色LEDのターゲットマークを照射するタイプもそろえている。人が近づき小便器の前に立つと、尿はねしにくいポイントに青色LEDのマークが照射され飛び散りなどを低減するこの機能は、TOTOパブリック商品営業グループによると、従来から好評だという。

 マルチユーザー向けカウンター・セルフリミング式洗面器は、大人だけでなく、子供や車いす使用者にとっても使いやすいようデザインした。従来品より足元空間を広げたほか、手を差し入れやすい洗面器切り欠き形状が特長で、手荷物を置くスペースがある奥行き600mm棚付タイプと、近づいて鏡を見やすい奥行き450mmコンパクトタイプをそろえる。

ユニバーサルデザインで作られたマルチユーザー向けカウンター・セルフリミング式洗面器
ユニバーサルデザインで作られたマルチユーザー向けカウンター・セルフリミング式洗面器

 テクニカルセンターでは、VRヘッドセットを用いて数パターンの設置イメージを見学することもできた。今後は顧客の反応を見ながら、VRヘッドセットを用いた提案も必要に応じて展開していくという。

設置イメージを見学できるVRヘッドセット
設置イメージを見学できるVRヘッドセット
設置イメージ
設置イメージ

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