パンデミックから得られた数少ないメリットの1つは、遠隔医療と食品宅配サービスの普及と定着だ。真のEコマース大手らしく、Amazonもその両方に期待をかけている。同社は米国時間8月1日、「Amazon Clinic」を全米各地に展開し、50州とワシントンD.C.で利用者が24時間365日、サードパーティーの医療提供者にアクセスできるようにしたと発表した。
軽度の疾患に対してオンラインで応急手当てをするサービスAmazon Clinicは、自宅にいながら容易に医療提供者にアクセスできるようにすることを目指している。
Amazon Clinicは、尿路感染症、胃食道逆流症(GERD)、副鼻腔感染症など、30以上の一般的な疾患患者の診療に対応する。また、禁煙のサポートや、エピペン(アナフィラキシー補助治療剤)や高血圧治療薬の処方箋更新などにも対応する。
Amazon Clinicを通じて診療を受けたい場合、全米各地で24時間365日対応のビデオ診察や、34州で利用可能な医療提供者とのテキストメッセージを通じて、それが可能になった。初期費用としてテキストメッセージには30~40ドル(約4300~5700円)、ビデオ診察には70~100ドル(約1万~1万4300円)かかるが、自己負担額には米医療費免税制度の医療費支出口座(FSA)と医療貯蓄口座(HSA)が適用される。
薬の処方箋は、オンライン薬局の「Amazon Pharmacy」を含め、利用者が指定した薬局に送信できる。Amazon Clinicは米国の成人18~64歳が利用でき、現時点で保険、メディケイド(低所得者向け公的医療保険)、メディケア(高齢者・障害者向け公的医療保険)は適用外だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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