YouTubeは新機能をテスト中だ。テストがうまくいけば、次に視聴する動画の選択を人工知能(AI)が支援してくれるようになるかもしれない。
YouTubeは公式ブログで、7月31日の週から、検索ページと視聴ページの両方に表示される動画のサマリー作成に人工知能(AI)を活用することを明らかにした。このサマリーにより、ユーザーはこれまでよりも簡単に、動画に関する情報をチェックして視聴するべきかどうかを判断できるようになると、YouTubeは述べている。
このサマリーは、「一部」の英語動画で利用可能で、それぞれ数行の短い概要を示すことだけを意図している。AIによる自動生成のサマリーは、その動画の作成者による実際の説明に代わるものではない。YouTubeは現在のところ、このサマリーが表示される動画、表示されるユーザー、サマリーの外観について、詳細をまったく明らかにしていない。
サマリー機能は、先ごろ提供開始された「Chrome」拡張機能「Eightify」に似ている。ただし、今回発表されたサマリー機能は、YouTube独自のAIに基づいており、追加のサイドバーではなく、検索結果の中で動画とともに表示されるようだ。
YouTubeには最近、これ以外にも複数の変更が加えられている。同社は6月、ユーザーが母国語で動画の音声を聞くことのできる、AI音声吹き替え機能を発表した(YouTubeを運営しているGoogleも最近、複数のAIイニシアチブを発表している)。
YouTubeは7月に入り、「YouTube Premium」の米国での料金を値上げした。それは多くの登録者にとって受け入れがたい動きだったが、2023年に入ってから、YouTube Premium向けに「続きを見る」機能、動画キューを制御する機能、オフライン視聴のためのスマートダウンロード機能など、AIとは関係のない複数の機能も提供し、同サービスの拡充を図っている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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