デジタル大臣を務める河野太郎氏は8月1日の記者会見で、2024年秋を予定する紙の健康保険証の原則廃止、およびマイナ保険証への一本化時期について「特に変更はない」と述べた。
内閣総理大臣を務める岸田文雄氏は「現場の声を聞いて、どこかで総理として考えを表明する会見を開く」と述べているが、河野大臣は一貫して変更はないと述べた格好だ。
なお、岸田総理が話を聞くという「医療現場」からは、マイナ保険証への一本化の延期を求める声もある。なぜ一部の医療関係者はマイナ保険証に不安を感じているのか、その理由についてどう捉えているか問われた河野大臣は次のように述べた。
「保険証機能がマイナンバーカードに一本化されたときに『マイナンバーカードを持っていない方が保険診療を受けられなくなってしまう』との不安があるが、そんなことはない。そこはきっちり周知していきたい」(河野大臣)
紙の健康保険証廃止後、マイナンバーカードを持っていない人向けには、本人の申請のうえ、1年間の期限付きで「資格確認書」が発行されることになっている。政府与党は、この資格確認書の期限を延長することによって、マイナ保険証をめぐる混乱の収束を図るのではないかとの観測もある。
なお、2024年秋とする一本化の時期について河野大臣は「厚労省と総務省との相談の上、総理の了解を得て決めたことだ」とも説明した。
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