NTTドコモは7月28日、特につながりにくい状況が続いているという都内4エリア(新宿、渋谷、池袋、新橋)で、通信品質の改善を実施したと発表した。その結果、JR渋谷駅ホームを除くエリアで、不便なく通信できる状況を確認したという。
同社のサービスをめぐっては、「都心の繁華街などでつながりにくい」などの声がSNSで相次いだ。これを受けて同社は、2023年夏までに対策を実施すると表明していた。
発表によると、新宿、渋谷、池袋、新橋の各エリアでは、データトラフィックの増大によってつながりにくい状況が発生していた。そこで同社は今回、下記のような対策を実施した。
・基地局ごとのカバーエリアの調整(電波照射の角度調整・指向調整・出力調整)
・周波数間の偏りをなくす分散制御(基地局設備の設定値変更)
・基地局設備の増設(5G設備増設、4G設備増設)
対策の実施後、7月に実地で調査した結果、新宿東口周辺、池袋東口周辺、新宿駅烏森口周辺、および渋谷駅の東口、西口、ハチ公口周辺で10Mbps以上のスループットを確認。最混雑時間帯でも不便なく利用できる状況と評価した。
一方、JR渋谷駅のホーム中央付近では、対策実施後も時間帯によってはつながりにくい状況が続いているという。この原因についてNTTドコモは「駅改良工事に伴い、2023年2月から屋内アンテナを一時的に取り外す必要が生じたため」と説明。2023年9月をめどに再設置工事を進めるという。
また、NTTドコモは全国での通信品質向上を目指し、カバーエリアの調整や周波数間の分散制御、5G / 4G設備の増強、新たな基地局の建設などの品質改善策を全国横断的に実施するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果