グリーは7月26日、新たに設立した100%子会社ジョブダを通じて、HR事業に参入すると発表した。資本金は、600万円。代表取締役社長には、中村陽祐氏が就く。
ジョブダでは、求人情報の一括検索サイト「jobda」の開発・運営や、求人情報の掲載サービスを提供していくという。
同社はこれまで、ゲーム・アニメ事業、メタバース事業、DX事業、コマース事業、投資・インキュベーション事業の5つの事業を展開。
特に、コマース事業においては、おでかけ情報サービス「aumo」を運営するアウモ、住まい・暮らしの情報メディア「LIMIA」を運営するリミアの2社を軸に事業を拡大。直近で、2,400万人に利用されるメディア規模になっているという。
同社によると、「aumo」や「LIMIA」の運営を通じて、飲食店や宿泊施設、百貨店や小売業界など、多くの事業者が人手不足の課題を抱えていると判明。
人手不足の問題は、日本国内において年々深刻化しており、人手不足に陥る企業の割合は、コロナ前の水準まで戻り、高止まりが続いているという。
また、採用に苦戦している企業と求職者の間には、「構造的失業」と呼ばれる問題が存在。企業が求人を出しても、適切な人材に出会うことができず、求職者も希望する条件に合致する職に巡り合うことが難しい状況にある。
こうした課題を解決すべく、アウモやリミアがこれまで得たWebメディア構築と法人顧客課題解決のノウハウを生かし、HR領域の社会的課題の解決を目的として、7月26日付で、新会社となるジョブダを設立したという。
今後コマース事業では、アウモのサービスである「出かける」、ジョブダのサービスである「働く」、リミアのサービスである「暮らす」を3つの柱とする方針。これにより、人々のライフスタイルに欠かせない「出かける」「働く」「暮らす」に関連したプロダクトをつくり、全ての人へと網羅的に価値の提供を目指すとしている。
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