マイクロソフト、法人向けAIチャット「Bing Chat Enterprise」を提供開始

Imad Khan (CNET News) 翻訳校正: 編集部2023年07月19日 08時24分

 人工知能(AI)を活用する「Bing」チャットが、「Microsoft 365」の企業ユーザーを対象に提供される。Microsoftが米国時間7月18日に明らかにした。すでにプレビュー版として提供が開始されている。

Bing Chat Enterpriseの画面
提供:Microsoft

 Microsoftは、プライバシーを主なセールスポイントとして打ち出しており、AIを活用したチャットのデータは保護され、組織外に漏えいすることはないと述べている。

 価格もセールスポイントの1つで、「Microsoft 365」の「E3」「E5」「Business Standard」「Business Premium」ユーザーは、「Bing Chat Enterprise」を追加コストなしで利用できる。将来的には、1ユーザー当たり月額5ドルのスタンドアロン製品としても提供される予定だ。

 また、同社はGoogleに負けじとばかりに、マルチモーダル機能「Visual Search in Chat」をBingのチャットに追加した。これによって画像をアップロードして関連するコンテンツをウェブ検索することが可能になる。

 ほぼすべての質問に対して、独自の回答を返すことのできるAIチャットボット「ChatGPT」が2022年終盤に公開されたことを受けて、その技術を多くのアプリケーションで活用しようとする動きが急速に高まっている。

 Verified Market Researchによると、エンタープライズAI市場は、2030年までに884億ドル(約12兆3000億円)規模に達する見込みだという。その急速な成長を考えれば、この分野における企業各社の強気の姿勢も、決して驚くべきものではない。

 「Microsoft 365 Copilot」はまだ先行アクセスを提供している段階にあるが、一般提供を開始する際、E3、E5、Business Standard、Business Premium顧客向けの価格は、1ユーザー当たり月額30ドル(約4200円)になることもMicrosoftは発表した。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]