生産者から直接食材や花きを購入できる産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは、7月に九州や山陰、北陸地方を中心とした大雨により被災した生産者向けの支援プログラムを開始した。
同社によると、現時点ですでに農園が浸水し、栽培していた食材の7割が出荷できず、1億円の被害を見込む生産者も出てきているという。
そこで、7月の大雨により被害を受けた生産者向けに支援プログラムを開始することになった。
同プログラムでは、被災した生産者のために1口500円・5000円の応援チケットを販売。さらに、商品を出せる場合生産者向けには、対象商品1購入あたり300円を生産者に寄付するという。
たとえば、「味きらら☆福田農園」(石川県 羽咋郡志賀町)では、畑が8割程度水没。例年の収穫量の7割ほどの減少が見込まれ、被害額は1億円ほどになるという。
「ぼちぼち農家」(福岡県 築上郡)では、1週間ほど雨が続いたことで畑が冠水。出荷予定だった野菜の約4割が被害を受けており、今後の見通しは立っていない。
「First Company ウメダ花園」(福岡県 八女郡広川町)は、450坪のガーベラのハウスが浸水しとなり全滅。今年植えたガーベラについては、8月には出荷できる見込みだが、2019年の豪雨災害で8割のガーベラが被害を受けており、今回が2度目の豪雨被害となっている。
「森光農園」(山口県 周南市)では、長雨による浸水や極端な日照不足により、トマトの花飛びが過去最多の状況にあるという。9月収穫予定だったトマトの花はほとんど落ちており、例年の30%減が見込まれている。
応援チケットは、特集ページや各生産者ページから購入可能。「食べチョク」では手数料を受け取らず、全額が生産者へと支払われる。
寄付では、商品ページ内の「※運営からのお知らせ※」に、「300円寄付対象商品」と記載のあるものが対象。被災した生産者の商品を対象に、1購入につき300円を生産者へと寄付する。
この他、大雨の影響を受けた生産者の商品と、応援チケットを特集したページを新設。SNSやプレスリリースによるリアルタイムな情報発信(#農家漁師からのSOS)、予約商品などの出品サポートを実施する。
加えて、食べチョクへの登録を希望する被災した生産者に対し、優先的に審査対応を実施。これにより、最短1日で出品可能になるという。
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