味香り戦略研究所は、12万件超の味覚データベースから独自に開発した「嗜好性診断システム」を活用する新サービス「コレスキ」の提供を開始した。
同サービスでは、15の質問に回答するだけで、即時に嗜好タイプが診断可能。嗜好性データという消費者理解の新たな指標を提供し、診断をもとに合ったメニューをすすめられるようにするなど、店舗戦略や企業のマーケティング、商品開発といったさまざまなシーンにおける食産業の挑戦を支援する。
嗜好性データについては、従来のマーケティングに利用されてきたデモグラフィックデータや購買データと同様に扱うことができ、新たな視点で消費者理解を深め、対象の解像度を上げることが可能だという。
さらに、嗜好性データ・味データといった同社の独自データと、企業が持つ各種データを掛け合わせることで、そのデータ価値を最大化。データに基づいた、マーケティング戦略を提案していく。
なお、URLにアクセスするだけで利用できるため、QRコードや会員向けLINE、店舗アプリ、店頭の什器など、さまざまな接点での導入が可能だという。
例えば、セルフ式コーヒーマシンにQRコードを設置し、待ち時間に回答してもらうことで、嗜好タイプに応じた店内商品のレコメンド情報を診断結果画面に提示するといった使い方が可能。これにより、店頭における商品の訴求などに利用できる。
得られたデータは蓄積され、味に限定したよりリアルな消費者の好みを知るデータとして、マーケティングや商品開発、店舗運営への活用が期待できるという。加えて、店舗ごとに分けるなど、条件別にデータ収集を行うことも可能。
設問や結果画面をカスタマイズし、嗜好タイプに応じた情報を提供することで、より消費者の興味・関心を惹きつけるコミュニケーションツールとして活用できる。
なお、メールアドレスによるユーザー登録にも対応。同一ユーザーが回答した場合、経時的な嗜好性の変化も追うことができるという。
今後は、味の嗜好性に関する大規模調査と解析を実施。現在の嗜好性データの鮮度を保ちながら、香りや食感を加えた次なる嗜好性診断ロジックの構築に取り組むという。また、嗜好性データを余すところなく活用できるように開発を進めていくとしている。
同社では、「コレスキ」についてより深く理解してもらうための、無料のオンラインセミナーの開催も予定している。開催日程は、7月25日13時00分〜14時00分。視聴にはZOOMを活用する。定員は、500名(先着順)。
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