HIS、渋谷の変なカフェにシリコンバレーのラーメン自販機--食を通じて世界と日本をつなげ

 エイチ・アイ・エス(HIS)は7月13日、同社が運営する「変なカフェ」(東京都渋谷区)において、シリコンバレーのフードテックベンチャーであるYo-kai Expressが開発した自動調理販売機を導入したと発表した。

 変なカフェは、渋谷モディ B1FのHIS渋谷本店に併設されている。2018年2月のオープンには協働ロボットがドリップコーヒーを提供することで話題となった無人カフェだ。店名は、変化・進化し続けることから名付けられており、開店当初はホットのみの提供だったが、アイスメニューの提供、夏場のスムージーの提供、軽食の提供など、ロボットを活用して省人化で運営を続けている。

バリスタロボットに続く第二弾
バリスタロボットに続く第二弾

 今回、新たなサービスとして、Yo-kai Expressが開発した自動調理販売機を店内に設置。温かい食事を提供するための環境を整備した。独自の解凍技術により、最短90秒で温かい麺類などの提供が可能だ。旅行者との親和性を考え、各国の名物麺類と国内の地域ごとのラーメンをメニューに取り入れ、ボーダレスに体験性の高い食材を非接触で提供する。

 HIS 取締役上席執行役員の山野邉淳氏は、今回の取り組みについて「進化して変わり続けることをコンセプトに進めている。旅行会社の中にカフェを入れることで、旅行を買うだけの場所でないものに変えていけるようにしたのが始まり。近年は旅行だけでなく、フード事業も手掛け、世界に出していく仕事もしている。食を通じて世界と日本をつなげていくビジネスをしていきたい」と語った。

 HISでは、6月にハリウッドに日本食懐石レストラン「UKA」オープンするなど、非旅行事業にも力をいれており、中長期的には旅行関連業と非旅行事業の利益を1対1にしていく方針だ。

メニューラインアップ。「Vietnam チキンフォー」(税込790円)は変なカフェ限定だ
メニューラインアップ。「Vietnam チキンフォー」(税込790円)は変なカフェ限定だ

 変なカフェで展開するメニューは、同店限定として、「Vietnam チキンフォー」(税込790円)や、関東先行販売となる「Taiwan 牛肉麺」(税込980円)・「桂花 熊本とんこつラーメン」(税込980円)などがラインアップする。決済はキャッシュレス(交通系ICカード、クレジットカード、電子マネー、QRコード)のみ対応する。

 なお、カフェの客層は日本人と外国人が半々程度という。外国人向けには日本食としてポピュラーなラーメンを手軽に食べられるようにし、また日本人にはラインアップにベトナムのフォーを入れることで、どちらの層も取り込めるようにしたという。

 今回の取り組みにあたって、Yo-Kai Express JAPAN General Managerの土屋圭司氏は、これまで空港や駅などを中心に展開しており、「都会のど真ん中に設置されたのは今回が初。旅と食の面白い体験の場。旅行は計画するところも楽しいので、食べながら旅のイメージを膨らませてほしい」とコメントした。  
(左から)Yo-Kai Express JAPAN General Managerの土屋圭司氏、エイチ・アイ・エス 取締役上席執行役員の山野邉淳氏、「Food Tech Studio - Bites!」Co-Founderの外村仁氏
(左から)Yo-Kai Express JAPAN General Managerの土屋圭司氏、エイチ・アイ・エス 取締役上席執行役員の山野邉淳氏、「Food Tech Studio - Bites!」Co-Founderの外村仁氏

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