セブン-イレブン、植物肉原料を使ったナゲットなど「みらいデリ」4製品--社会的価値の追求へ

 セブン-イレブン・ジャパンは7月11日、持続可能性が担保された食品原材料を採用した新しい「みらいデリ」を開発したと発表した。プラントベースプロテインを使用したナゲットやおにぎり、工場野菜を使用したサラダなど4製品を7月14日より全国(一部沖縄を除く)で発売する。

 セブン‐イレブン・ジャパン 代表取締役社長の永松文彦氏は、2023年に創業から50周年を迎えるにあたり「これまでは経済的価値の提供によって多くの支持を得て成長を続けてきた。今後はさらに社会的価値の追求が必要になる。『明日の笑顔を共に創る』をテーマに、健康、地域、環境、人財――4つのビジョンを掲げており、みらいデリは健康、環境、地域の3つを実現する取り組み」と説明した。

中でもおにぎりは約2年以上、50回以上の試作を重ねて完成したという。味にもこだわったみらいデリラインアップ
中でもおにぎりは約2年以上、50回以上の試作を重ねて完成したという。味にもこだわったみらいデリラインアップ

 「環境にやさしいこと」「カラダにうれしいこと」に加え、「美味しいこと」も追求している。プラントベースプロテインは植物肉のDAIZらがセブン-イレブン専用の「ミラクルミート」を開発したもの。DAIZが植物肉原料を提供し、おいしさを数値化して設計する技術を持つ味の素と組み、日本ハムと連携して新商品を共同開発した。

 プラントベースプロテイン使用のラインアップは、黄えんどう豆を原料にした発芽えんどう豆を主原料に使用した代替ツナ「みらいデリ おにぎり ツナマヨネーズ」140円(税別)、プラントベースプロテインと鶏肉を使用したナゲット「みらいデリ ナゲット(5個入り)」240円(税別)。

 このほか、天候や季節に左右されない環境を整え、安全・安心な野菜を安定的に供給できる次世代型植物工場で生産した「みらいデリ ロメインレタスのシーザーサラダ」350円(税別)、「みらいデリ やわらかほうれん草とベーコンのサラダ」340円(税別)も発売する。

実際に試食したが、植物肉っぽさはない。ラインアップを置き換えたのもわかる仕上がりだった
実際に試食したが、植物肉っぽさはない。ラインアップを置き換えたのもわかる仕上がりだった

 プラントベースプロテインは、代替素材だけでなく、従来のツナと鶏肉の両方を使用している。配合比率は非公開。ツナマヨネーズは、セブン-イレブンのおにぎりの中でも人気ナンバーワンのラインアップで、従来のおにぎりと併売する。ナゲットは、みらいデリナゲットに置き換える。価格は従来製品と変わらない。

 味の素 取締役 代表執行役社長 最高経営責任者の藤江太郎氏は、「新しい価値をつくる画期的な取り組み。おいしいという感覚は、味だけでなく香り、食感も含めた総合的な感覚。味の素には、官能評価でおいしさを数値化するおいしさを設計する技術がある。品質課題を調味料で解決し、DAIZとともにとてもおいしい植物肉をつくってきた」と説明した。

 DAIZ 代表取締役社長 井出剛氏は、「ここ4~5年、植物プラントベースフードは、正直なかなかうまくいっていない。特に日本は“大豆ミート”という言い方になり、大豆100%になるが、本来の植物の役割はそうじゃない。豚とか牛とか鶏など本物の生産消費を伸ばしながらその後ろを助ける仕事。脱脂大豆でなく、鶏に近い味、牛に近い味をつくる。そして5%、20%、本当に畜肉が高騰したら45%などにする。交ぜることで畜肉と植物肉が共存し、持続可能のままやっていく。今回商品として出せて本当にうれしい」と語った。

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