東急不動産とファミリーネット・ジャパンは6月23日、新築分譲マンション「BRANZ(ブランズ)」において、インターネット回線を複数用意し、障害時に切り替わってバックアップできる「冗長化」を進めると発表した。埼玉県川越市で2024年2月に竣工予定の、「ブランズ川越新富町(仮称)」より導入を開始する。
今回の冗長化の仕組みは、分譲マンションでルーターなどが故障するなどして回線障害を検知すると、数秒で別回線に切り替わるというというもの。ファミリーネット・ジャパンが複数の回線事業者と契約し、メインおよびバックアップ回線を複数用意する。
この仕組みにより、通常時に接続するメイン回線に障害が起こった場合にも、非常時のバックアップ回線に自動で切り替わることで、専有部備え付けの住宅設備や、家電をコントロールできるIoTアプリ、それらの機器同士をつなぐインターネット回線が、遮断されることなく稼働し続けることができる。
なお、分譲マンションでこのような冗長化の仕組みを標準採用するのは、両社によると全国初。また、本仕組みの導入は、ファミリーネット・ジャパンのインターネット回線を採用する物件に限る。
東急不動産では今後、ファミリーネット・ジャパンのインターネット回線を採用して開発する分譲マンションにおいて、本仕組みを標準的に敷設していく考え。冗長化の採用で、エネルギーマネジメントシステムの可用性を高めるとともに、入居者のインターネット環境への満足度も向上するとしている。
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