ディーアンドエムホールディングスは6月20日、デノンブランドから、パーソナライズ機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「Denon PerL Pro/PerL」(想定税込価格:5万7200円/3万3000円)を発表した。自動的に聴こえ方を測定し、聴力に合わせた音質再生を実現する。
いずれも、グループ会社である医療機器メーカーMasimo(マシモ)の医療技術を応用したパーソナライズ機能「Masimo AAT」を備え、オーダーメイドサウンドを実現することが特徴。これは、さまざまな周波数のテストトーンを耳に流し、人が音を聴き取る際に内耳から発生するOAE(Otoacoustic Emission)と呼ばれる微弱な音を測定しているもの。測定された聞こえ方に応じて、高音が聞こえていなければサウンドカーブを持ち上げるなどの調整をし、デノンサウンドをすべての人に届けるとしている。
パーソナライズ機能を搭載したヘッドホン、イヤホンはすでに登場しているが、耳穴の形状など測定部分が外耳までというケースがあるとのこと。デノンでは外耳に加え、中耳まで聞こえ方を測定することで、感覚に頼らず、正確な聞こえ方を捉える。
上位機となるDenon PerL Proには、5バンドのイコライザーと低音調整機能
(イマージョンモード)を搭載し、自分好みの音に調整が可能。3レイヤー・チタニウム振動板を搭載した10mmのダイナミックドライバーとあわせ、ワイドレンジかつ超低歪みを実現する。Denon PerLには、10mmのダイナミックドライバーを採用。両機種ともに、デノンサウンドマスターによるチューニングで「Vivid & Spacious」なデノンサウンドを再生する。
いずれも、ハイブリッド方式のアクティブノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を搭載。合計24時間の再生に対応するほか、5分(Denon PerLは10分)間の充電で1時間の再生ができる急速充電にも対応する。
Denon PerL Proは骨伝導マイクを含む左右各4個、Denon PerLは左右各2個の内蔵マイクにより、クリアな音声での通話をサポート。いずれもIPX4の防滴性能を備える。Denon PerL ProはaptX、AAC、SBCに加え、aptX Adaptive、aptX Losslessのコーデックにも対応可能だ。
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