Metaの日本法人となるフェイスブック ジャパンは6月16日、同社が運営する「Instagram」において、クリエイターがファンと直接つながり、リアルタイムで1対多の交流ができる新機能「一斉配信チャンネル」を導入すると発表した。
2023年2月、米国でテスト導入を開始した機能で、6月16日から日本を含む全世界で利用できる。
一斉配信チャンネルは、クリエイターが自分のフォロワー全員を招待し、関心の高いファン層と交流ができる公開メッセージツール。クリエイターはテキストや写真、動画やボイスノートなどを投稿し、活動の最新情報や舞台裏の様子、近況などをシェアできる。
クリエイターが一斉配信チャンネルを作成すると、最初のメッセージ送信時のみ、フォロワー全員に向けてチャンネルへの参加を促す通知を送信できる。クリエイターのプロフィールにもリンクが表示され、タップするとチャンネルを閲覧できる。
フォロワーなどのユーザーは、「一斉配信チャンネルに参加」を選ぶと、そのチャンネルが自分の受信箱に追加され、クリエイターが更新するたびに通知を受信できる。
メッセージの送信は、チャンネルを開始したクリエイター本人、またはコラボレーターとして招待されたアカウントのみに限定される。参加者は、共有されたコンテンツへの絵文字でのリアクションや、アンケートへの投票などが可能だ。
参加した一斉配信チャンネルは、いつでも受信箱から削除して退出したり、通知をミュートしたりできる。なお、フォロワーでないユーザーも、プロフィールのリンクやストーリーズのスタンプからチャンネルを発見し、投稿内容を閲覧することは可能。しかし、リアクションや投票はフォロワーのみとなる。
一斉配信チャンネル機能は世界中のクリエイターに順次ロールアウトしているため、クリエイターアカウントを設定していても、現時点でチャンネルを作成できない可能性がある。また、一斉配信チャンネル内で利用できるさまざまなツールは、テスト段階になるという。
具体的には、(1)自由回答でアイデアや意見を集めることができる質問プロンプト、(2)受信箱への「チャンネル」タブの追加、(3)他のクリエイターやファンを発信者として招待し、掛け合いをファンが楽しむことができるコラボレーター機能、(4)有効期限を設定して期間限定でチャンネルから発信できる機能、(5)モデレーターを招待して、チャンネルに参加しているメンバーやコンテンツなどの管理を手伝ってもらえる機能、(6)チャンネルのプレビューをストーリーズに投稿し、フォロワーに参加を促す機能、などを試しているという。なかでもコラボレーター及びモデレーター機能は、今後数カ月のうちに日本でも導入するとしている。
なお、一斉配信チャンネルには、Instagramのコミュニティガイドラインが適用される。チャンネル自体だけでなく、そこでシェアされた特定のコンテンツを報告することも可能で、同社のポリシーに違反しているものは削除されることがあるという。
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