サイバーエージェント、2.5次元舞台を展開するネルケプランニングの株式取得でグループ化

 サイバーエージェントは6月5日、舞台制作会社として知られるネルケプランニングの発行済株式を取得。サイバーエージェントグループ入りを発表した。

 ネルケプランニングは1994年に設立。漫画やアニメ・ゲームを原作とする“2.5次元ミュージカル”と呼ばれる舞台制作を手がけていることで知られ、2003年に初演したミュージカル「テニスの王子様:のヒットを機に、2.5次元ミュージカル市場を開拓。

 2.5次元ミュージカル市場は2021年実績で239億円と推計されており、ネルケプランニングはミュージカル「テニスの王子様」、ミュージカル「刀剣乱舞」、「進撃の巨人」-the Musical-、「BANANA FISH」The Stageをはじめとする公演を数多く手掛けているほか、海外公演も積極的に行い、日本制作コンテンツの海外公演や中国原作の舞台公演などを手掛けている。

 これまでもサイバーエージェントとネルケプランニングは、「ABEMA」において俳優育成オーディションバトル「主役の椅子はオレの椅子」を配信。番組内で主役の椅子を勝ち取った俳優たちが出演するオリジナル舞台「『青空ハイライト』」~from主役の椅子はオレの椅子」を共同制作するといった取り組みを行ってきたという。

 今回のグループ入りにより、これまでネルケプランニングが培ってきた演劇業界での実績とサイバーエージェントグループ資産とのシナジーにより、演劇におけるリアルとデジタルの融合を図り、ネルケプラニングの成長と幅広いファンに愛される作品の提供に努めていくという。

 なお今後の展開について、ネルケプランニングの体制に変更はなく、現在の代表取締役で演劇プロデューサーである野上祥子氏が継続して社長を務める。今後は2.5次元ミュージカルを強みに、日本国内のみならず海外公演を強化することで世界展開を図るとともに、日本発コンテンツのキッズ向け舞台の提供、リアルとデジタルを融合したこれまでにない演劇の創出などを図り、ネルケプランニングのさらなる拡大を目指すとしている。

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