2022年におけるAppleの「App Store」エコシステムでの開発者らによる課金と販売の合計金額は、1兆1000億ドル(約150兆円)に達した。Analysis Groupのエコノミストらが独自に実施した調査により明らかになった。
この合計金額の90%はApp Storeを通さない取引によるものだったという。つまり、Appleに手数料を支払うことなく、その金額が直接開発者らの手に渡ったことを意味する。
Progressive Policy Instituteのこれとは別の分析結果によると、Appleの「iOS」アプリ経済は、米国と欧州の各地域で約240万人、合計480万人以上の雇用も支えているという。
Analysis Groupのエコノミストらは、App Storeの開発者は、物理的な商品やサービスで9100億ドル(約127兆円)、アプリ内広告で1090億ドル(約15兆円)、デジタル商品やサービスの販売で1040億ドル(約14兆円)の売り上げを得たと推定している。
Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏は声明で、「このレポートが示すように、App Storeは機会に恵まれた、活気に満ちた革新的な市場であり、われわれはこれまでと同様に、開発者の成功とアプリ経済の未来に投資することを約束する」と述べた。
Analysis Groupによると、App Storeエコシステムの背景にある成長の要因は、旅行や配車サービスの需要の増加と、ソーシャルメディアや小売アプリにおける広告支出の増加にあるという。
2019年以降、米国の開発者による課金と販売の合計金額は80%以上増加している。その金額は毎年増加しており、2019年~2022年に27%増加した後、2020~2021年に27%、2021~2022年に29%増加した。
Analysis Groupは、この成長の要因を、世界中175の国と地域で195以上の決済方法と44種類の通貨に対応するプラットフォームとしてのApp Storeのグローバルな展開にあるとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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