アップル傘下のオーディオブランドBeatsは、2020年8月に発売した「Beats Studio Buds」の後続モデルとなる完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds +」を発表。およそ2年ぶりとなる新モデルは、オンラインストアで6月12日午後4時、実店舗では6月13日より販売開始。税込価格は2万4800円となる。
現行モデルのBeats Studio Budsは販売台数や利益率において、Beatsの記録を塗り替えるほど好評だった。そのため後続モデルにも期待が高まるなか、Beats Studio Buds +では新たに、内蔵チップセットやマイクの刷新、バッテリー性能の向上など、使い勝手を左右する各ポイントがアップグレードされている。
Beats Studio Buds +を現行モデルと比較すると、見た目上の変化は少ないようにも見えるが、内部コンポーネントの95%に最新パーツが採用されている。そのため、各機能がブラッシュアップされており、多くの人が使いやすい仕様になったのが特徴だ。
特筆すべきは内蔵チップセット。Beats Studio BudsシリーズではBeats が独自に開発したシリコンが採用されている点。
独自チップセットは、iPhoneに加え、Androidスマートフォンとの互換性を高めるために採用されており、Google Fast Pairを介したワンタップでのペアリングやマルチポイント機能、「デバイスを探す」といった機能が利用できる。
もちろん、iPhoneでもワンタッチペアリングや「探す」機能、音声アシスタント(Siri)、といった機能が利用可能。アップルの「空間オーディオ」にも対応している。また、Beats Studio Buds +とiPhoneをペアリングしていれば、自動的にソフトウェアアップデートも実施される(Androidスマートフォンの場合は専用アプリを介してアップデートを行う)。
Beatsによると、iPhoneとAndroidスマートフォンの両方で、ワンタッチペアリングといった機能に対応しているBluetoothイヤホンを開発しているのはBeatsだけとのこと。独自の規格を採用することの多いアップルの傘下という立ち位置ながら、「AirPods」シリーズといった「アップル純正」とはまた違うオーディオブランドだからこそできる強みといえるだろう。
また、現行モデルのイヤホン単体での再生時間は最大8時間(アクティブノイズキャンセリング(ANR)オフ時)だったのに対し、Beats Studio Buds+は単体最大9時間となっている。バッテリー自体も現行モデル比で16%大型化しているが、多くは独自チップセットの搭載で、省電力性が向上した効果だ。なお、充電ケースのバッテリーは50%大きくなっており、イヤホンと合わせて最大36時間の再生が可能。5分の急速充電で約1時間の連続再生ができるFast Fuel機能にも対応する。
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