5月18日はデジタルの「アクセシビリティ」を考える日--アップルの取り組み

 5月18日は、世界各地でデジタル(Web、ソフトウェア、モバイルなど)のアクセシビリティを考える日「Global Accessibility Awareness Day(GAAD)」だ。GAADは、2012年からスタートしている。

 Appleはそれに合わせ、認知、発話、視覚のアクセシビリティのための機能を発表した。ホームのメニューを限定して認知的負荷を軽減する「Assistive Access」のほか、「Live Speech」「Personal Voice」、拡大鏡の「Point and Speak」を2023年後半に導入する。

iPhone、iPad、MacのLive Speechにより、電話、FaceTime通話、対面での会話中に自分が話したいことをタイプして読み上げられる
iPhone、iPad、MacのLive Speechにより、電話、FaceTime通話、対面での会話中に自分が話したいことをタイプして読み上げられる

 中でも注目したいのは、Personal VoiceとLive Speechだ。たとえば難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)のように、発話能力に影響が及ぶ可能性のあるその他の病気の診断を受けてまもない人など発話能力を失うリスクがある人が、読み上げた音声を15分間録音することで、Personal Voiceを作成できる。作った合成音声とLive Speechと合わせてテキストから自分が話しているように発話できる。これらの新しいソフトウェア機能は、2023年後半に利用できるようになるという。

日本のApp Storeなどでも特集が組まれている
日本のApp Storeなどでも特集が組まれている

 なお、Global Accessibility Awareness Dayを祝し、Apple PodcastやApple TV、Apple Books、Apple Musicでは、障がいに関連する特集を組んでいる。

 また、Apple Store直営店では、1週間を通じてアクセシビリティ機能に関するセッションを開催している。学校などで生徒や同僚とともにグループで学ぶセッション予約も受け付けている。

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