ビデオ会議サービスのZoomは米国時間5月16日、人工知能(AI)の開発を手がける新興企業Anthropicとの戦略的提携を発表した。Anthropicは、AIの安全性について研究し、そうした取り組みに基づくツールを開発している。この協業により、「Zoomコンタクトセンター」をはじめとするZoomのプラットフォームにAnthropicのAIアシスタント「Claude」が組み込まれる。
AnthropicはClaudeの標準APIを提供している。このAPIを通じて、さまざまなビジネスモデルにAIアシスタントを組み込むことが可能になる。
Claudeは、顧客サービス職や営業職の役割を担うことが可能だ。また、文書を解析してそれに関する質問に答えたり、検索の実行、コーチングの提供にも対応できるほか、メールへの返信を支援したり、特に重要なタスクに優先順位を付けたりするような管理業務も実行できる。
Zoomへの統合により、Claudeは顧客サービスの対応改善に活用される予定で、担当者がより良い解決策を見出し、顧客体験を向上させるのに役立てられる。
また、Claudeは顧客に対し、セルフサービスツールとしても機能し、意図をインテリジェントに認識して、最善の結果を出せるよう導く。これにより、Zoomコンタクトセンターでの生産性向上を目指す。
Zoomは、管理面でもClaudeを活用して、管理者が顧客サービス担当者の指導に利用できる知見を得ることを見込む。これにより、顧客と担当者のやり取りの質を向上できるとしている。
Zoomは同日、Zoom Venturesを通じてAnthropicに出資したことも明らかにした。金額は非公開。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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